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2002年04月28日

上下関係

俺の親分、ソニーBはやたらやべえ奴だ。
俺はソニーに頭があがらねえ。昨日だってこんなことがあった。

俺達は街のしょっぺえ酒場で飲んでたんだよ。そしたらソニーが来てよ。
ウイスキーを頼んだ。店の主人はもちろんソニーを知ってる。そして恐れてるんだ。
ソニーは「ウイスキー水割り」と主人に言った。主人は不思議そうな顔をしたさ。
それは当然の事だ。ソニーほど酒のつええ男が水割りかってね。
でも主人も逆らうわけにいかねえから水割りをだした。当然さ。俺だってきっとそうしたね。
そしたらソニーはなんて言ったと思う?


「水を足したのはお前か!」

ってね。笑っちゃうよ。そして、主人の額にズドンと一発、風穴を空けちまったってわけさ。
そんなこんなで俺はソニーに頭があがらねえ。

プルルルル。プルルルル。

ちっ。電話だ。こんな時に。誰だ。

「おう。誰だ。」
「あたし。」
「おう。キャサリンか。」

キャサリンは俺の女だ。

「どうした。」
「それがね。ソニーがあたしに電話しろっていうの。」
「ソニーが?なんでだ。」
「ううん・・・。」
「おい!なんなんだ!」
「ごめん。ソニーにかわるね。」

「おう。パナソニックか。」
「ええ。そうですが。どうしてソニーがそこにいるんですか。キャサリンは俺の女ですぜ。」
「悪いが今日から俺の女ということにしてもらえないか。」
「いくら、ソニーのたのみとはいえ、それだけはゆずれねえ。」
「そうか。じゃあお前を殺さなくてはいけない。」
「ソニー。あんたがその気なら俺にだって考えがありますぜ。」

こうして俺は電話を切った。大変なことになった。ソニーに殺される。
ソニーはやると決めたら必ずやる男だ。俺は間違いなく殺される。
生き延びるためにはソニーを殺るしかない。しかし、俺にも考えがある。俺は東芝に電話をかけた。

「どうも~。恐れ入ります。私、パナソニックという者ですが、担当の方、お願いできますか?あ、はい。どうも~。」
「お電話変わりました。私、山下と申します。どうしましたか?」
「それがですね。ソニーさんの方から、私の方にお電話がありまして、」
「はいはい。」
「どうも、私の所の目玉商品をソニーさんの方でやらしてくれと、こういうことなんですよ。」
「それはひどい話ですね。」
「ええ、それで、もしよろしけらば、東芝さんに力を貸してもらえないかと・・・。」
「そうですね。ソニーさんはうちにとっても強敵ですからね・・。わかりました。力を貸しましょう。」
「本当ですか?ありがとうございます。それではまたこちらから電話いたします。失礼します。」

やった。俺は、こうして東芝の力を借りられることになった。

そして決戦の日。ソニーは決戦場所に秋葉原を指定した。
俺と東芝は決戦場所でソニーが来るのを待っていた。
15分遅れてソニーが来た。

「ごめ~ん。遅れちった~♪」
「まったく~♪ソニーったら萌え萌えだぞ~♪」
「あ、なに?東芝君も来たんだ~♪うれしいなり~♪」
「ソニー君と対戦したいって来てくれたんだ~♪」

こうして俺達の戦いは始まった。しかし、結局ソニーにはかなわなかった。
しかし、ソニーは俺達を見逃してくれた。命だけは助けてやると。キャサリンは奪われてしまったが。

あいかわらず、俺はソニーに頭があがらねえ。恐るべしソニーB。

投稿者 hospital : 2002年04月28日 13:27