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2002年05月28日

イメクラ

路地裏を歩いている。
記憶は定かではない。
始めてきたとある街の路地裏を俺は一人で歩いていた。
曇り空は今にも水滴を地上にもたらしそうな装い。

俺の前に口をあけている華美なネオンに彩られた小道がある。
「イメクラ」
という看板しかない異様な小路である。
誰もいないその道を夢見心地で歩いていくと、途中ウルトラマンが俺に話しかけた。

「お兄さん。やってかない?」
「・・・あの・・・・なにを?」
「ジュワッチ」
「え?」
「だから、・・・・」
「なにをするというんですか」
「ジュワッ」

どうやらそのウルトラマンは照れているようだ。そんなコスプレをしておいて
なにを照れているのだろうか。そして俺はウルトラマンとなにをしろというのか。

品のない玄関口を潜り抜けると、中の部屋は仕切りでいくつにも分けられていた。
あちこちで色々なため息が聞こえる。
一室からふいに叫び声が聞こえる

「カーー・・・メー・・・ハー・・・メーーー・・・・」

ふいの叫び声はそこでとまる。一体なにが起こったのだろう。
俺は怖くなって後ろにいる、ウルトラマンに振り返った。

「お兄さん、はじめて?」

だから、なにが初めてなのだ。
もう、わからない。
わからなくなってきた。

「ここはね、やるところだから。お兄さん、やるところだから・・・」

胸のランプを激しく明滅させながら、ウルトラマンは俺を誘惑した。
もう、制限時間が迫っているというのであろう。
俺は決心して、口をあけている小部屋にウルトラマンを伴って入っていく。

ピコーンピコーンピコーンピコーン・・・・ッ・・・・・・。

投稿者 hospital : 2002年05月28日 13:59