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2002年05月28日

儀式にこだわる家族像

父さん、俺、トイレに入るから。
まて、息子よ。
なんだい父さん。
息子よ、トイレに入るのか。
そうだよ、父さん。
そうか、分かってるな、息子よ。
わかってるよ。

二人は、雨の降りしきる庭に全裸で出て行った。

息子よ。
父さん。
息子よ。俺はいつか、お前がトイレに入るときのことを待っていたぞ。
父さん、俺・・・・、父さんが好きだ!!!
息子よ。母さんのことが好きか。
父さん、俺は母さんのこと大切に思っているし、父さんの事も尊敬している。
そうか。その言葉を聞いて安心したぞヒロシ!
父さん!僕のことを本名で呼んでくれたのなんて、何年ぶりだろう!!?
初めてだ!!!
父さん!!!
息子よ!さらば!!!

そして、父さんはこの世を去った。享年25歳。
若すぎる父さんの死に、僕らは賞賛を送った。

トイレに入るとき、俺はこのことを思い出しては、ほくそえむ。
あの世でも、きっと憎まれ役を演じてるんだろうな!
おやじ!!!

投稿者 hospital : 2002年05月28日 14:03