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2002年05月28日

ながら本舗

俺はひとつのことに集中するということがなかなか出来ない男だ。
何かをするときは必ず他の何かをしないではいられない。
例えば、飯を食べるときには必ず雑誌を読みながら・・・と言った具合に。

ある時俺は一輪車に乗りながら、口いっぱいにおにぎりをほおばりすぎて
苦しくなっている人のものまねをしながら、孫に肩をもんでもらっている老人の
ものまねをするついでに、携帯のメールチェックをして、誰からもメールがきていないことに絶望している人の気分を味わうふりをしつつ、よしえとデートしながら、同時にもう一人のバーチャルよしえともデートしていた。

「私とデートするのがそんなにつまんないの?」
「い、いや、ッそそそ、そうゆうわけじゃないんだ」

俺は一輪車から落ちそうになりながらもなんとかよしえに弁解しようとした。

「ほ、ほんと君とのデートは最高にたのしいよ・・・っ、お前ともだぞ。」
「どこ見てんのよ、あなた私といるときに私のことみてくれないじゃない!」
「うーん、もうちょっと右をもんでくれ、つよしや。」
「・・・もう、きらい!」
「待ってくれ!もう一人のよしえも!!・・・・」

人には誰しも癖と言うものが存在するが。これは強迫観念症といえばいいのだろうか
私はこの癖をやめることができない。
今こうしてこの文を書いている最中にも俺はヘルメットをかぶりながらバクチュウの練習を
して、ジャニーズジュニアに入ろうとしているサラリーマンのものまねをしながら、
きょろきょろと裏原宿を歩いている田舎の高校生の形態模写をしているのだ。

正直、つらい。

投稿者 hospital : 2002年05月28日 14:04