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2002年06月28日

理由

朝起きて鏡の前に立つと、鏡の中の僕はつるっぱげになっていた。
昨日までふさふさと生えていた僕の髪の毛が無い。
不可解なこの事実に僕は当惑し、悩み、前髪をかきあげようとしたその時
かきあげようとした前髪がない事に気づいた。
無くなっている。髪の毛が無くなっている。
打ちのめされた僕は髪の毛をかきむしろうとしたその時
かきむしるための髪の毛が無いことに気づいた。
あわてるな。落ち着け。落ち着くんだ、僕。

普段と変わらぬ朝。髪の毛がなくなっている事以外は・・・。
気を落ち着けるため、とりあえず寝癖を直そうと思ったその時
寝癖がないことに気づいたというか、髪の毛がない。
泣いた。
思う存分に泣いた。
泣いてすっきりした僕は気づいた。
「そうだ、今日は一週間前から予約を入れておいた美容院の日だ。」
こうしてはいられない、早く支度を済ませ美容院に向かわなくては。
伸び始めた後ろ髪に今日はパーマを当ててもらおうと思っていたんだ。
高校ではパーマは禁止されている。
でも、すこしは不良、してもいいだろうってちゃめっけから僕は・・・・

「無い!!!!!!髪の毛が・・・・・無い!!!」

走った。僕はひたすら走り続けた。
風を感じないで走り続けて僕は思った。
ぐれてやろう・・・・。もう、どうにでもなれだ・・・・。
走り続けた僕はマツキヨへ直行した。
こうなったら髪の毛を金髪に染めてやるんだ!!!
そして、
次の瞬間

仏の道を進むことを決心した。

僕が和尚になった理由である。

投稿者 hospital : 2002年06月28日 14:37