« 俺と妻 | メイン | 幸子の青春日記 6月25日 »

2002年06月28日

厳格な乳

 私の乳は厳格な人だ。
 私が大学進学を機に東京で一人暮らしをすることになった時にも、乳は涙を見せるどころか母乳を出した。乳だけに母乳、あらん限りの母乳を精一杯搾り出した。私はまだ子供を産んでないのに・・・。そんな乳に私は悲嘆し、何度縁を切ろうかと考えたか分からない。縁を切れるはずがないのだけれど。なぜって乳が厳格だからだ。

 私が一人暮らしを始めて6年が経つ。今では大学も卒業し大手下着メーカーに就職し毎日を過ごしているのだが、きまって乳は私の仕事というよりも会社の新製品にケチをつける。

「つけごこちが大切なのだ。そんなブラはつけられん。」
「何様のつもりだ?はっとトリックブラだと?ふん。笑わせるな。」
「いよいよワールドカップ開催ですねー。ちなみに自分、Cカップっす。」

 厳格なだけに下着の批評に乳は一家言を持っており、そのブラに対する酷評で何度上司を怒らせたことか。厳格すぎる乳は私の最大の悩みでもある。
 そして、悩みといえば恋愛についてだ。かれこれ25年間、私には長く交際した彼氏というものがいない。それというのも厳格な乳の性だ。付き合った男性の揉み方にいちいちケチをつける厳格な乳に耐え切れずせっかく出来た恋人たちも私の前から次々と去っていった。一度私はそんな厳格な乳に耐えかねて言った事がある。

「私を幸せにしたくないの!もう・・・お父さんなんて大嫌い!!」
「悦子や、あんな揉み方ではあの男お前を不幸にさせるだけだぞ。更に言えばわしはお父さんじゃない。乳だ。」

 何故か説得力のある厳格な乳の意向で私には恋人が出来ないのだ。しかし、こうなったら厳格な乳を納得させるいい男性を探そうと思う。一体乳はどんな男性を好みとするのか。果たして私は結婚できるのか。

 私と乳との奇妙な関係はつづく。

投稿者 hospital : 2002年06月28日 14:48