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2002年07月28日

原宿伝説

倍賞美津子はあせっていた。倍賞美津子は走っていた。そして倍賞美津子は泣いていたのかもしれない。
原宿の奥深くに裏腹塾という伝説の塾がある。その塾生であった倍賞美津子はヤングファッションに身を包んでいた。
周りはティーンの生徒ばかり。私まだイケるかしら?倍賞はそのことをだけを考えていた。

倍賞:「あのー。センセー。アタシ的にすっごく気になってるのはー。キャミソール4枚重ねってイケてるのかどうかってことなんですー。」
先生:「うん。倍賞さん。年が年ですし、キャミソールっていうのはちょっと。それにこれから夏ですよ。4枚も重ねたら暑いでしょう。」
倍賞:「でもでもー。キャミソールってかわいいじゃないですかー。だからそのかわいいのいっぱい着ればいっぱいいっぱいかわいいしー。」
先生:「倍賞さん。歳が歳なんですから口を慎みましょうね。」
倍賞:「口を慎めってコトなんですけどー。口を慎んだ場合はー。サングラスはピンクでいいんですかー。もしくは無難に黒ですかー。」
先生:「そういうことを言ってるんじゃないんですよ。倍賞さん。口を慎めばいいんです。」
倍賞:「ってことは軍パンに漂白剤で独自のガラをつけるのもアリってことでいいんですねー。」
先生:「・・・・そうですね。もうそれでいいです。」
倍賞:「アタシ的になんですけど―。今日の先生のファッションあんましイケてないって言うかー。冒険が足りない。」
先生:「倍賞さん。あなたは冒険を少し慎む必要があるでしょうね。」
倍賞:「アタシ的にもー。今日のファッションですごい冒険したなーって思うのはー。この上着のジャケットのポケットなんですけどー。中に生の鰯が入ってるんですよ―。ズボンのポケットなんて毛蟹ですしー。」
先生:「おいしそうですね。」
倍賞:「おいしそうっていうかー。それ意識しました。あたしを食べてって言えない子が増えてるじゃないですかー。だからー。アタシ的に年の功っていうか鰯の骨って感じでー。ヤングに訴えかけたいなって感じなんですー。」
先生:「倍賞さん。そろそろ帰ってもらえますか?」


人の知らない所で倍賞美津子はこんなにも苦しんでいた。
人の一生とは様々だ。あなたも倍賞美津子を笑う事はできない。
原宿へ来る事があったら一度は行ってみるといい。
裏腹塾はいつでもあなたを待っています。

投稿者 hospital : 2002年07月28日 15:23