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2002年08月28日

正しい携帯電話の壊し方

携帯電話が人口に膾炙して久しい。街を歩けば五分に一度は携帯を弄っている若者を目にするであろう。いわば、携帯のコンビニエンスストア化。携帯の自動販売機化である。話はそんなことではなく、今日は『正しい携帯電話の壊し方』について、私が古今東西様々の書物を紐解き知るに至った事実を以下に記していきたいと思う。願わくは読者諸賢の携帯壊しの一助とならんことを。


 まず、携帯を壊すにあたっては並々ならぬ覚悟がいる。親友、恋人、取引先の人間。多くの知人の電話番号をすべて記憶している人は少ない。そして携帯電話のメモリーは人間から『頑張って覚えるぞ!!』という覚悟を排除した。その意味で携帯電話が人類に寄与したところは大きい。さあ、そしてそれを壊すのだ。言うまでもなく覚悟がいる。

 覚悟についてであるが、まず携帯電話を穴があくほど眺めてほしい。ここで本当に穴をあけられた人がいたとしたら、覚悟が決まるのを待つまでもなくそこで目的は達成されたであろうが、私の調べによると『本当に穴を穿つ目』を持った人はおよそ人類の2%ほどで、残りの98%の人は穴をあけるほど携帯を見ることができない。従って98%の方を尊重して話を進める。

 穴があくほど携帯を眺めたら、次は叫んでほしい。

「俺(私)は、携帯のアンテナじゃない!!!!」

 ここにおいて、あなたの携帯に対する怒りの理由と覚悟は決定されたところであろう。壊してはいけないモノを壊すことに正当な理由を与えるのだ。あなたの心の中に住む携帯を壊したくないもう一人のあなたは諸手をあげてゴーサインを出すことだろう。

 さあ、次は実際に壊してみよう。それまで慣れ親しんできた携帯をようやくここで壊すことになるのだ。しかし、賢明な読者ならここであることに気づくはずだ。

「かけ声はどうすればいいのだ」

 そう、壊すに当たって叫ぶかけ声が重要となってくる。以下に壊す時のかけ声をいくつか列記しておこう。

「みーしーまー!!ゆーきーおおおお!!!」
耽美主義的壊し方を味わえる

「途中で切符落としちゃったんですよぉ・・・きっと、財布を取り出すときに一緒に・・・」
駅員に哀願する時の気持ちを味わいながらの破壊もなかなかおつなものだ。

「おーい、お茶。」
ほのぼのとした日本的美しさの中に潜む狂気を表せ。

「あ・・・じゃあ、俺も・・・」
優柔不断な青年のような奥ゆかしい壊し方だ。

「ある意味おまえを尊敬するよ」
ジャンルの違う相手を尊重する寛容な心意気で携帯をこわそう。

 さて、後は実行あるのみ。折り畳み式携帯の方は逆に折り畳むのもおつである。以上様々な視点から携帯電話の壊し方を論じてきたが、後はあなたに委ねられた。私としてはこれを読むあなたが最高に壊せることを祈るのみだ。電話がかかってきたのでそろそろ筆を擱かせてもらう。

投稿者 hospital : 2002年08月28日 16:00