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2002年11月10日

注文の多い字幕

深夜番組をぼーっと見ていたとき、不意に大地震が起きた。

まあ、俺ってぼーっとしてるほうだし。

そのうち止むだろうと思ってじっと座って待っていた。

5分経過。お決まりのニュース速報のスーパーが画面に表示される。


『午前1:15分ごろ、関東地方を中心に震度6マグニチュード6.9の地震がありましたとさ。』


なに?とさ?


『この地震による津波の心配はありませんしぃ。。。』


なんだ、その含みのある言い方は。お前はキャバ嬢か。ちがうか。


『てゆーか、とかいわれても、つーか心配?みたいな?だし。。。』


謎の字幕スーパーをずっとぼんやり眺めていたのだが、それは傍若無人に続くのだった。しかし俺は結局ぼーっとした性格であるし、そんなことに頓着してはいられない。世の中そうゆうものだ。そして意味不明な字幕は俺のことなどお構い無しに続いた。


『生きているうちに孫の顔がみたい・・・。』


お前は母親か。何故字幕が俺の母親の口癖を知ってる。どんなニュースだ。謎である。


『ああ・・・。バナナくいてえ。』

『足つった。』

『見る前に跳べ。』

『性的人間。』

『まあ、地震だけに自信持てよ。がはははは。』


しかし、不思議なものだ。まったく注文の多いニュース速報なのだ。昔宮沢賢治によって書かれた『注文の多い料理店』というのを俺は思い出した。たしかあの物語は店に訪れた紳士に多くの注文を投げかけ、結局彼らを食べてしまおうと画策する話だったと思う。


『注文の多いニュース速報』ひょっとすると俺は字幕に食べられてしまうのかもな。はははは。そんなくだらないことを考えられるだけでも世の中捨てたもんじゃない。深夜の不毛なひと時に安らぎを与えてくれた注文の多い字幕だったというわけだ。


『あなたが食べたい・・・』


うむ。無理だ。

投稿者 hospital : 2002年11月10日 15:00