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2002年11月20日

記憶変換

くそお。つらい。つらいぞ。試験まであと一ヶ月しかないじゃないか。かなり切羽詰ったぞおお。ちくしょう。ちくしょう。こんなにつらいんだったらもっとしっかり勉強しておくんだったよおお。ああ・・・。

 ふと俺の机においてあるどこからかのダイレクトメールに目を通した。それには

『これであなたの学習も飛躍的に効率アップ♪』

 と書かれていた。なるほど、馬鹿げたことだ。俺という男はこれでも記憶術や暗記枕の類はさんざん試してきたのだった。どれもこれも楽して勉強ができるという惹句でもって怠け者を食い物にする商品だったことからも、楽して勉強なんか成功するわけではないことは分かりきっていたのに、こうゆう切羽詰った時はなぜだか藁にもすがる思いで頼りたくなってしまうのである。とにかく覚えることが今の俺には多すぎるのだ。

 結局、そのダイレクトメールに気づいてしまった以上勉強に集中する事もできないので一応目を通すことにした。その内容はこうだった。

『無駄な記憶ってありませんか?いつも飲んでいる牛乳の値段やどうでもいい友達の吸っている煙草の銘柄・・・。そんなどうでもいい記憶・・・、その記憶を勉強のために置き換えることができるとしたら・・・?』

 もちろん、こんな阿呆くさいことが可能なわけがない。まったく馬鹿馬鹿しい話だ。例えばこうゆうことか。『相原勇は昔AV女優だった。』というのは俺の中でかなりどうでもいい記憶なわけだがそれを、『(上底+下底)×高さ÷2』に置き換えることが出来るってわけか。ふん、まったくくだらない、そんなことが出来れば雑学王のこの俺はたちまち司法試験に合格してしまう。憤慨しながらも勿論俺はその内容に引き込まれていったのだった。

『ステップ1:まず、あなたの中のどうでもいい記憶を出来るだけ多く挙げてみてください。』

 ふふふ。馬鹿馬鹿しい。これが本当だとしたらなんて勉強が楽なんだ。素晴らしいじゃないか。結局俺は考えられる限りの『どうでもいい記憶』を掘り下げてみた。


『友人のKはアディダスのリュックを使い始めて5年。』

『羽賀けんじは女癖が悪い。』

『貴乃花は実は輪島とおかみさんの息子。』

『渡部篤郎は実はリカコの夫。』

『ミスターオクレは友達の友達。』

『ジミー大西は画家になった。』

『千尋とハクの声優は本当に子供。』

『ペンギンは昔鳥だった。』

『隣の家から毎晩ペリカンの鳴き声が聞こえる。』

『何故だ。』

『蜂蜜とキュウリを同時に食べるとメロンの味がするというのは嘘だ。』


・・・・・・・・・・・・・


『さて、出来るだけたくさんのどうでもいい記憶を用意してみましたか?本当にどうでもいいですよね。それではステップ2は来月号でご紹介いたします。それではごきげんよう。』


 来月号が待ち遠しい。

投稿者 hospital : 2002年11月20日 15:07