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2002年12月29日

大きなお父さん

私の父さんは大きな人だった。
人からよく、

「おまえのお父さんは大きな人だね」

と言われることがあった。
そんな時、背丈が139cmしかない私は、

「俺が小さいだけだ!!」

と逆切れしたものだ。
それはさておき、私の父親は体長5mあった。
よく恐竜に間違われた彼だが、私は知っている。
彼は恐竜ではなく、世界一背の高いお父さんだったということと、見た目がまさに恐竜だったということを。

お父さんが背の高いという事実は私をいつも安心させた。
なぜならば、背が高いことによって、彼は高いところにあるものをなんなくとってくれたからだ。
だからといって、ただ単に便利だから・・・などという安易な理由で安心していたわけではない。
というのは、私の家の本棚はどれも3mほどの高さがあり、高いところにある本になかなか手が届かなかったからである。

よく父にしかられた。

「・@x:p・。」*P`・・・!!!」

背が高い割に声が小さいため、高いところからの叱責は聞き取れないことが多かった。
だからといって父親の言うことに耳を傾けなかったわけではない。
耳を傾けることの出来る人は、器用だと思う。
私の耳が傾くことは珍しいからだ。
50年に一度だ。
半世紀に一度と、言い換えることもできる。それも、たった8度の傾きだ。

私が7歳の頃、初めて耳が8度傾いた。
その時、父親は、

「おお!次に耳が傾くのは62歳だな!」

と、言ったように見えた。
その時、私の身長は92cmに満たなかったので、5mほどの高さから聞こえるその言葉が聞き取れなかったため、口の動きからそう判断したのだった。
齢7つにして、私は口の動きから言っている言葉を知ることができたとは、我ながらなかなか器用だったと思う。
しかし、今になって思うのだが五十年に一度なのに、父が62歳と言ったことからわかることが二つある。
62歳ではなく、正解は48歳であるということと、私も計算が苦手であるということだ。

そんな父親は本当に背が高かった。
5mとは少し誇張しているかもしれない。
本当は1m80cmだったのかもしれない。
しかし、私は24歳を迎えても未だに139cmしか身長がないため、身長にはコンプレックスを持っている。

24歳で139cmだということは、48歳で278cmに達するということだ。
いつまでたっても、私は父の身長を抜くことはできないだろう。

真剣にそう思う。

投稿者 hospital : 2002年12月29日 15:31