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2002年12月09日

人それぞれのこだわり

 オラ・・・オラ・・・、オラ、全身のうぶ毛と仲良しになっただよ。全身のうぶ毛一本一本に全て名前があるだよ。オラ・・・うぶ毛、好きだ。うぶ毛に感情移入し始めてからのこの数ヶ月間、オラの生活はばら色になっただ。一本一本個性があるだよ。オラ、泣けてきただ。ほんと、泣けてきただよ。

 

中指の背にぴょこんと一本かわいらしく生えてるうぶ毛は聡子っていうだ。聡子は本当にかわいらしいうぶ毛だ。本当にせっせとせっせと生えている。オラ、あんまりその姿がいじらしく思えてきたもんだがら、この間自分の胸のうちさ、うちあけただ。「オラの子を産め」って。しだら・・・しだらだよ・・・・、聡子さ、恥らって、聡子だけに恥らって、ぬけちまっただよっ。オラ、すんげえ切なくなって、聡子さ抱いて外に駆け出した。

「どうしてだーーーーーー、なんでオラだげ・・・こーなんだーーーー」

 オラは叫んだ。聡子を抱きながら(詳しくはつまみながら、てへっ)オラは叫んだだ。すると風がふいだ。はっとしたその時、風がオラの大切な聡子を吹き飛ばしちまった。ちくしょーーー、風のやつめ!オラの聡子さ、どこつれてくだ!わんわん泣いた。オラ、わんわん泣いただ。大切な聡子のことさ思ってわんわんわんわんきゃいーん、にゃーん。泣いただ。オラの初めての恋愛だった(37歳・無職)

 オラの肩のあたりから、一本ながいうぶ毛が成長しはじめただよ。正二さんだ。正二さんは相当やばいらしい。怒らせると誰もとめられないらしい。正直オラ、超びびってる。正二さんだけは怒らせないように日々気ー使ってる。やべえっすから。正二さんやべえって話っすから。オラシャワー浴びるときも正二さん(うぶ毛)に一言挨拶してがら浴びるようにしでる。「すんません、オラ、湯さ浴びるつもりっす」すると正二さん、やんわりとなびくだ。微風になびくだよ。オラ、その姿みでっど毎回涙さ出る。正二さんは男らしいうぶ毛だ。うぶ毛殺したこともある恐ろしいうぶ毛らしいですけん、男気さ、ある。たくましい正二さんにオラはゆっくりと湯さかける。湯さかけられた正二さんはしなだれる。その姿の男らしいこと!山の如したい!

 オラはうぶ毛とともに生きていくことさ、決めただよ。オラ、うぶ毛好きだ。好きなんだよ。うぶ毛と結婚するつもりだ。

投稿者 hospital : 2002年12月09日 15:16