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2003年01月27日

最後のディスクレビュー7

パラダイス。

不思議だわ。

ケンジがアタシの知らない女を5人、アタシの部屋に連れ込んで
鍋パーティーをしてる。ケンジに

「誰?」

って聞いたら

「妹だ。」

って言われた。ケンジ5人も妹いたんだ。
昔、一度だけケンジに『ワガママすぎない?』って聞いた時、

「末っ子だから。」

って言ってたのに。


「ケンジ―。その肉とって―。」
「バカ。これは俺の肉だ。」
「やだー。超笑えるー。」

アタシは、次々に空けられるビール瓶を台所に運んでいたらなんだか超笑えてきて、

涙が止まらなくなった。


まぁいいわ。

そろそろディスクレビューに入るわね。


まず最初はバッドホールサーファーズの『インディペンデント・ワーム・サルーン』。

話変わるけど、さっきからケンジがアタシの買ったばかりのコートを
ハサミで刻んでる。突然、

「タンクトップになった!」

って嬉しそうに叫んだケンジ。

コートをタンクトップにリメイクしてくれたケンジがアタシには
大仁田厚に見えて悲しかった。

お次はロイヤルトラックスの『サンキュー』。
ケンジが嫌いなのは「電球」。
「電球の丸さが許せない」と言いながら、
アタシの部屋の電球を全て叩き割ったあの日のケンジは
まるで絶好調のレイ・セフォーのような目をしていて、
あの日以来、私は毎晩金縛りにあってる。

お次はR.E.M.の「ニュー・アドベンチャーズ・イン・ハイファイ」。
彼らはこのアルバムを、ツアー中にバンドワゴンの中で作り上げたの。
走るバンドワゴンの窓に映った移り変わる景色がそのまま曲になったようで
とってもドラマチック。アタシの大好きな一枚。

ケンジが大好きなのは『アド街ッく天国』。
愛川欽也が最後の力を振り絞って司会を務める姿が、
私には晩年の逸見政孝に見える。


気付いた人もいるかもしれないけど今回は『泥沼を生き抜く人達』に注目してみました。
最低なことがあって、どうあがいても逃れられない現実にはまってしまった人達。
そんな人達が少しだけヤケになって見つけた自分だけの安住の地。
彼らはそれを美しいメロディーにのせて、そっと私達に届けてくれる。
気持ち良くて、でも、とっても悲しい破滅のメロディー。
テリー伊東のサングラスの向こうに見えるロンパった両目にも、

きっとそのメロディーは流れてる。


「げ。手が六本。」

台所でさも楽しそうに手を振り回しながらそう言ったケンジ。
アタシは意味がわからなくて今年で3回目の無視をした。


そんな私の最後のディスクレビュー。

林家こん平の『ちゃんらー』。

そんな歌ないけどあっても買う必要ないわ。

そんな感じかな。
じゃあまたね。

投稿者 hospital : 2003年01月27日 08:05