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2003年05月01日

オチつけマン

”今日もどこかでオチの無い話をする人がいる。つまらない話を長々とした後、結論が出なくて困っている人がいる。『オチが無い』。そんな時!さあ、正義の味方、『おちつけマン』の登場だ!!”

同僚のKと昼食後のコーヒーを飲みながら、愚にもつかない話をしていた時、私は話そっちのけで、『オチつけマン』というヒーローのことを想像して退屈を紛らしていた。
Kの話す内容には毎度のことながら『オチ』がなく、つまらなかったのだ。


―――

オチつけマン:口下手な君!話題の無い君!私が来たからにはもう安心。君には、おちおちおち・・・オチつけマンが・・ついてついてついてつつつ・・・
子供達:落ち着いて!オチつけマン!

オチつけマン:私が!その話に!お・おお・・おちおち・・・オチをつけて・・・あげ・・あがげが・・・ましょうぅ・・
子供達:落ち着いて!!オチつけマン!

―――

適当に相槌をうちながら、『オチつけマン』の想像は膨らんでいった。
Kの話は本当につまらない。彼の話は大抵自慢話か、それ以外でも殆どが自分に関することだったり、論旨が不明なものに終始する。しかし、Kは社内で唯一の同期なのでつまらないのを我慢して付き合っている。

彼の話を聞くたびに私はいつも、

「で、オチは?」

と言いたくなる。
そんなオチの無い話ばかりに私はいつも閉口している。

「でさー、俺もほんと頭にきちゃったわけよ」

また、オチの無い話が始まった。こんな時、本当に『オチつけマン』がいてくれたらなと思う。オチつけマンがこの話に”オチ”をつけてくれたら・・・と。

「ふむふむ」
「俺、あんなにむかついたの久しぶりでよ、俺は思わず・・・」
「思わず?(オチはなんだろう)」
「心の中で『ちくしょう!』って叫んだよ(笑)」
「はあ・・・(うわー、オチてねー)」

「でよー、その時のあいつの顔ったらよぉ」
「ふむふむ(まだ続きがあるのか・・・)」
「すげーむかつく顔してたんだなー(笑)傑作だろ?」
「ははは(うわー、なんも傑作じゃない)」
「でよー」
「うん・・・(まだ続くのか)」

『とうっ!』

「・・・・・・(あ、おちつけマンだ)」
「そいつの顔があまりにもむかついたからよお・・・」

『私が来たからかには・・・にはにから・・だだだ・・いだい・・』

「・・・・(あ、落ち着いて!オチつけマン!)」
「・・・?おい、聞いてるか?」
「あ?ああ・・・聞いてるよ、それで?(頑張れ!オチつけマン!)」

『私が!その話に!オチ・・・オチ・・・チをつけてみましょ・・・んが!』

「・・・・(おちつけマン・・・)」
「あんまりムカついたんで俺、思わずその時、えーと・・・なんだっけ・・」
「うん・・・なんだ?(ここだ!おちつけマン!オチをつけて!)」

『とうっ!』

「・・・・(あ、登場しなおしてる・・・)」
「えーっと・・・、そうだ!『超ムカつくぞ!』って心の中で嘆いたんだよー(笑)笑えるだろー?」
「はははは(うわー、笑えねー)」

『私が来た・・から・・きか・・きかかか・・』

「・・・・(おちつけマン、『きかかか』って・・・)」
「まったく、笑えるよなー。このこと内緒だぜー(笑)」
「ああ・・・・」

『きかかかか、か・・・くぅ・・・しくしく』

「ところでおめーはどうよ?最近?」
「・・・・(頑張って!)」
「ん?」

『きか・・かかかあ・・・ふぅ・・・ふぅ・・・ごほごほ』

「・・・・(オチつけマン!)」
「おい?聞いてるか?」
「・・・・(落ち着いて!)」
「おーい」
「・・・・(もう少し!)」
「きいてんのかー?」

『くぅ・・・かか・・・あがっ。舌がっ』

「・・・・(あ・・、舌が・・)」
「・・・・?」

投稿者 hospital : 2003年05月01日 09:28