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2003年09月25日

テキストサイトに憧れて

『原宿系』に憧れていたのに『テキスト系』になってしまったある田舎の男子高生の話をしよう。


ある日のことだった。勉が街を歩いているとパソコンが目に入った。
勉、この時15歳。後の人生を左右する運命の出会いである(普通の15歳は盗んだバイクで走り出すようになるが、勉はキーボードのホームポジションに8本の指を置くようになった)。

満を持してテキスト系への記念すべき第一歩である日記サイトを公開したのはそのすぐ後のことだ。

そのタイトルがこうだ。

「しゃかりきホスピタル」

漂う寂寥感は一体なんだろう。しゃかりきにダサい。
しかし勉はこだわった。アクセス数と更新頻度にこだわり続けたのだ。

掲示板を設置した。書き込みがあると「お初です!」と元気にレスをつけまくった。書き込みがない時は自分で書き込んで自分でレスもした。
たまに掲示板を数日間ほったらかしにして『リアルが忙しい』ぶるという細かい演出までした。

努力の甲斐あって相互リンクや文中リンクをされるようになった。勉、幸せの絶頂である。
ここで勉のある日の日記を引用しよう。――

【11月9日 晴れ】

こんちこんちこんにちパオーーーン(インド象風にあいさつ←なんでやねん!)
起きたら昼すぎてた(汗)
つーか、うわ、たまの休みがこんなんでどーする、どーする、どーした清原!もっとホームラン打たんかい!って今はシーズンOFFだーー!(自爆)
うーむ、そういえば最近OFF会いってない(禁断症状)誰か誘っちー(汗)
話かわって。。。

『めちゃいけターザン』さん、リンクありがとう御座いまーーっすm(_ _)m多謝多謝
最近リンク増えましたねー(超多謝)
そして、、あわわ、メールをくれた皆さんに返事してぬわ~い。こんなことではいかんぞ俺(汗)
みなさん、もう暫くお待ちの助(をい)(ねむい、もちっと寝てから(おい))――

アクセス数にこだわる勉。
実際にはメールなど一通も来ていなかった。しかし勉は『返事してぬわ~い』と書いている。さらに『みなさん、もう暫くお待ちの助』などと謝っているのだ。

ある日のことだった。勉はまわりを見渡した。そこには恋愛に勉強に夢中の同級生達の姿があった。勉はそんな彼らを価値のないやつらだと心の中で罵った。
事実、勉は日記にこんなことを書いているので引用したいと思う。――

【12月18日 雨】

目も当てられない目も当てられない目も当てられないあるよー(中華風に挨拶←なんでやねん!)
どーも。。。tsutomuです。。。目も当てられんのれす。。。
何に目も当てられないかと言うと・・・、同級生たちになんです。
馬鹿です、あいつら(小泉首相風に)
もう一度言います。

馬鹿ですあいつら!(フォントサイズ50くらいで)

なぜあいつらが馬鹿すぎるかというと、あいつら
「告白しようか迷ってる」んだそうです(笑)
男女交際とかいって、夢中なんです。笑えます。あいつら、ほんっと、キモい。

あいつら本当にキモいのれす!!(フォントサイズ100くらいで)

はてさて、最近アクセスが増えてきた『しゃかりきホスピタル』。みなさんのおかげでごんすーー。これからも更新頑張っていくつもりれすのれ、よろホピおねがいしますの助^^;――

この日記は同級生達に相手にされなくなりはじめた勉、もとい、tsutomuが自サイトの中で愚痴を爆発させた時のものだ。
さらに、『最近アクセスが増えてきた』という記述は真っ赤な嘘であり、事実その頃の勉は大手サイトの掲示板に自サイトのURLを入れて、書き込みをしまくっていたのだった。――

件名:「おはつです。」
名前:tsutomu
内容:おっぱじめまして。しゃかりきホスピタルのtsutomuと申します。なんか、こちらの日記読んでたら、「あ、同類だ」って思ってしまい、思わず書き込んでしまいました。また遊びにきますね。もしお暇だったらこちらをご覧のみなさんも私のホームページも覗いてやってください!待ってます!――

コピペで、書き込み、しまくった。


『しゃかりきホスピタル』
デイリーアクセス、10ヒット。
管理人、
tsutomu。

テキスト系tsutomuの闘いは今始まったばかりだ。

投稿者 hospital : 2003年09月25日 11:01