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2004年12月16日
なぜだかものすごくブルーなのだ
今日はへこんでいる。
先ほど役所に用事があって、窓口の女性と話をしていた。
その女性、年のころは20代後半といったところで、めがねをかけた真面目そうな人だった。
いくつか相談事をしていたときにふと気づいたのだが、鼻の下、男性であれば本来ひげの生えるであろう部分に、女性だからひげではないのであろう、毛が、毛の群生が確認されたのだ。
僕は目を背けた。
なぜだ。なぜ、毛が確認できるのだ。
僕は彼女の目を、すがるような気持ちで見つめた。
変わらぬ、真面目そうな、誠実そうな目で僕をみている。
できるだけ、男性であれば本来ひげが生えるであろう部分を見ないように僕は努めた。
頭が完全に混乱してしまった。
ひげ。
その言葉が鮮烈に脳裏をよぎった。
いや。
いや。
脳裏にさまざまな思念がフラッシュバックする。
僕は今までの人生、できるだけ真面目に誠実に生きるように努めてきた。他人に対する思いやりや、大切にしなくてはいけない信条のようなものを、日々をがむしゃらに生きることによって培ってきたつもりだった。そして、新しい発見をするたびに、僕の体および脳みそ、感情の類が少しずつ肉付けされてゆき、人間として成長していくのだろうと信じ込み、僕はこれまで生きてきたつもりだ。
目の前にいる女の、ひげとは到底呼ぶことはできない。なんだ、ぴげだろうか。ぴけ。シチュー。名前はなんでもよい。僕は彼女のひげに対して誠実であったのだろうか。そのとき、その瞬間、僕は成長できたのかもしれないが、なぜだかものすごくぶるーなのだ。
なぜだかものすごくブルーなのだ。
これからもがんばって生きて生きたいと思う。
miyamoto
投稿者 hospital : 2004年12月16日 12:05
