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2004年12月20日

ちょっと疲れてしまった

JAの帽子を目深にかぶり、野球のグローブをはめ、こちらを睨んでいる。

できるだけ目をあわせないように注意してそいつの前を足早に歩く。
ばすん。ばすん。
ボールをグローブに叩きつける音が聞こえる。
ちらとみれば、やはり僕を睨みつけている。
顔に見覚えは無い。なにかうらまれるような覚えも無い。

なぜこちらを睨んでいるのだ。

こいつは今から野球をしたいのか。
しかし、ここは野球をするような場所ではないし、グラウンドに行けばいいだろう。なぜ、国道の道端で、こいつは野球スタイルなのだ。
頭がいっちゃってる人なのだろうか。
ずっとこちらを見ている。
ばすん。ばすん。グローブにボールが叩きつけられる音が響く。
魚のような目をした、50近い男。すっとんきょうな顔で、目だけがらんらんと光っている。

通行人に剛速球をぶつけて喜んでいる人のようにみえて、僕は戦慄した。
なんのために見知らぬ人に剛速球を投げてよこすのか。そんな問いかけは無意味だ。この男は自慢の剛速球を罪の無い一般市民にぶつけて、悦に入るタイプの人間と言うことだけが彼についておぼろげながらわかりうる情報なのである。
目を合わせないように。係わり合いを持たないように。内心びびりながら、僕は彼の前から遠ざかった。

今朝は鼻血がでて、いまいち体調がのらない。
年末にきている。

忙しい時期。変な人も、増えている。

何もかも投げ出してしまいたい気持ちにならないでもない。
彼もそんな気分だったのだろうと思う。

miyamoto

投稿者 hospital : 2004年12月20日 13:27