2005年02月14日
ワイン
昨晩、深夜3時ごろ俺のうちのブザーを何度も何度も何度も鳴らす大馬鹿野郎が現れた。完全に俺は寝ていたわけでものすごく腹が立った。同居人は家にはいなかった。
スピーカー越しに話すも、てんで要領を得ない。仕方なくわざわざ着替えて(赤いつなぎのパジャマは人前に出るにはちょっと間抜けすぎるから)、何かあったときのために携帯電話を持って五階の部屋から一階の玄関まで下りる。ガラスドアの向こうに、ぐでんぐでんに酔っ払った見知らぬ男がいた。
ガラスドアごしに男と話す。男がいうには、3階に住む妹のところに遊びに来て、近所のバーで飲んでいま帰ってきたんだけど、鍵がないから部屋に帰れないとのこと。ムカーッ。なんで俺を起こすのだ。妹を呼びやがれ。と言ったら、妹はまだバーにいて部屋にはいないとのこと。ムキーッ。だったらバーに戻りやがれ。男は悲しそうな顔でたのむから入れてくれと俺にいう。そんなこといわれも俺はお前のことなど知らないしそもそも俺はお前の部屋の鍵など持っていない。そういっても男はきかない。ちょっと妹に電話してみてくれと男は言い出す。てめえの携帯電話使いやがれこのやろうと言ったら、男はジャケットと一緒に携帯をバーに忘れてきたという。この真冬に半そでシャツ一枚だ。いかれてる。
ガラスドアを開けて俺も外へ出る。男がうるさすぎるので敷地内から追い出そうと試みる。そこへ警官ふたり登場。他の部屋の住民から不審者が部屋のブザーを鳴らして困るというたれこみがあったらしい。うちだけじゃなかったわけだ。そしてわざわざ玄関まできて男の相手をしてしまった間抜けは俺だけだったわけだ。
おまえら、このアパートに何のようだ、苦情がきてるぞ、と警官に言われる。ものすごい顔で睨まれる。完全に俺も仲間にされてる。腰に装着した拳銃が怖い。俺はちがうとすぐに否定する。
ちょうどよく同居人がひょいと現れる。みんなで男の話しを聞き、みんなであきれて、みんなでいじめる。そして真冬の夜の街に半そで男はうなだれながら消えていった。
その後、怒りのあまりなかなか寝付けなかった。
今日は夜、ひとりで近所の映画館に行った。SIDEWAYSという映画を観た。
やたらめったら面白かった。とてもいい映画だった。みんな観るべきだぜ。
あと、観てる途中、無性にワインが飲みたくなった。そういう映画なのだ。ココをごらんあれ。
終わってすぐ酒屋に走るもどこも閉まっていた。仕方なく知ってるラウンジに入りワインを頼んだ。赤ワイン。ピノ種で。ひとりがけのソファに座ってのんびり飲んでたら、すぐそばにも同じようにひとりでワインを飲む若い男がいる。そいつは何故か俺のことをずっと見ている。気のせいだろうと思ってみても、実際にその男は俺を見ている。俺も男を見返す。奴さん、微笑を浮かべている。こわい。
やがて男の友達が三人やってきて、男は席を移る。男の友達というのが、まあ、その、ゲイっぽい人たちでした。んもー、なんなのよ。失礼しちゃうわ。
久しぶりに飲んだワインはとても美味しかった。
BGMにパステルズが流れていたのも良かった。
昨晩のことを除けば、まあまあいい日曜日だった。
yujing
投稿者 hospital : 2005年02月14日 13:54
