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2005年03月30日

感想文

サム・プレコップの新しいアルバムがすごく好きだ。
前回のボサノヴァ風のファーストのほうが良かったという人も多いみたいだが、
俺は断然こっちがいい。(もちろん前回のも好きだ)

ずいぶん遅いが、長嶋有の「猛スピードで母は」を読んだ。
まったく素晴らしい。久しぶりにうちのめされた。
平易な文章でも特別なことが起こらなくても自分にない体験が書かれていても、
そこには俺たちが知っている「空気」がもうふんだんに漂っている。
だから楽しめる。だからわかる。(ような気分になれる)
情景を描くのではなく想起させる、心情をあらわすのではなく感じさせる。
小説の力を知っている人が書いたものだ、と思う。
収録された「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」どちらもぐっときたぜ。

これまた遅いのだけれど、矢作俊彦の「ららら科学の子」を読んだ。
おもしろかったあ。
中国で30年暮らして日本に帰ってきた男の話だ。
簡単にいうとそれだけの話だが、その中にはいっぱい伝えたいことが詰まっている。
伝えたいことがいっぱい詰まっているけど、うるさくならず、押し付けがましくならず、
物語の力で俺たちをいろんな想いに導く。
見事にプロの技だ。プロとしておおいに自覚した人が書いた小説だ。
頭がクラクラしたぜ。

くそう、俺は本当に感想を書くのが下手だ。
もちろん評論家でも学者でもないからうまく書く必要はない。
俺の思いはただひとつ。みんなも読んだらいいのに、ってそれだけだ。
日記にも飽きたしこれからどんどん下手な感想文を書いてやるぜ。

yujing

投稿者 hospital : 2005年03月30日 15:35