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2005年05月27日

ロマンチストと会計学1

ぶっ殺すぞこのやろう。

と、のっけから暴言を吐いてすいません。ユージンです。
俺はいますごく気が立っています。
苛立っています。
なぜか。

試験期間中だからだ。
寝不足なのだ。でも猛勉強しなきゃいけないのだ。
しなきゃいけないのにこんなものを書きだしてしまったのだ。
発作的ウサ晴らし的バリゾーゴン式現実逃避をズバズバズバババっと脳みそから怒涛のごとく垂れ流したくなったのだ。
ついでにいうと、ちょっと手の込んだ料理の最中でもあるのだ。
鍋がブツグツブツグツ煮えているのだ。
むふふ。むふ。大根といわしの煮物なのだ。これを肴にビールをウグウグと飲んだらさぞかし幸せだろうなあ。でも勉強があるからなあ。
そうはイカの塩辛ピーナッツ和えなのだなあ。
むむむ。いかんいかん、いよいよ本格的にビールをウグウグしたくなってきたのだ。
ちょっと椎名誠風に書いてみたのだ。

しかしまったく腹が立つのは俺がいま読んでいる教科書。
電話帳みたいに分厚いこの教科書。会計学のこのクソったれな教科書。
字が小さい。色気がない。てんで面白くない。気の利いたジョークのひとつもない。
夜通し勉学に励むこの俺にねぎらいの言葉がひとつもない。無愛想すぎる。
で、一番むかつくのが、この教科書の練習問題に出てくる架空の会社のそのネーミング。
いま目に付いたのをピックアップしてやる。
Green day corporation, Boyz 2 Men corporation, Alanis Morisette company,Smashing Pumpkins company…etc。
ぶっ殺すぞこのやろう。
中途半端な茶目っ気だしやがって。若者に迎合しやがって。誰がこんなもので喜ぶかっつうんだよ。むしろ怒りがこみ上げる。ムカムカする。会計学なんかやってるお堅い連中は、これくらいでウヒャウヒャ腹を抱えて大笑い、とか思ってんのかしらん。
なめんなよ。

畜生。

ときどき俺は自分のやっている学問にジレンマを抱く。
いったいこんな勉強何の役に立つんだ!とかそういう青臭い上に身も蓋もないようなことではない。
むしろ、問題は役に立ちすぎるところだ。実践的すぎてロマンティックのかけらもない。それが俺を辟易させる。
俺のように、常に心はインドリーム、放つ言葉は全てポエムで、くしゃみ、しゃっくり、足音はメロディー。俺の瞳は100万ボルトだし、人は俺を「地上に降りた最後の天使」と呼んだり呼ばなかったり。
とにかくもう大変なロマンチスト。
全身ロマンティックの塊みたいな男なんである。
ロマンティックが服着て歩いているんである。
俺こそがロマンティックなんである。
(さあ、いよいよ頭がおかしくなってきたぞ。もう寝なくちゃ)

そんなロマンティックな俺に、この学問はあまりに不似合いではなかろうか。
と、深夜に考え込んだりする。バナナを食べながら。


おいしいね、バナナは。本当においしい。あと黄色くてかわいい。
三日月みたいだよね。うふふ。
やあ、小さなお月様が僕の電卓の横に転がっているよ。
(どうだい、このロマンティックっぷり)
バナナはいいな。バナナには悩みなんてないんだろうな。
ぼかあ、バナナになりたい。
バナナになってバナナの世界に住んでバナナの言葉で話すんだ。
(もうロマンティックの大サービス)

ねえ、神様。ぼくはどうしたらバナナになれるのかしらん。

え?すでにもう僕はバナナじゃないかって?
そりゃいったいどういうことだい?

ふむふむ。
外はイエローで、中はホワイト。。。
むむむ。
つーまーり、西洋かぶれの東洋人ってわけか!
ありゃりゃ。こりゃ一本とられたわい。
ワーハッハッハッハ。

馬鹿馬鹿しい。
料理もできたので、もう寝ます。
この話、次回につづきます。
じゃ。

yujing

投稿者 hospital : 18:07

2005年05月19日

アレのつづき

髪を切った。
俺の漆黒の髪は伸びに伸び、
まるであだち充漫画の登場人物のように重苦しい様相であったので、
どれ、ひとつさっぱりしようかと思いたち、行きつけのメキシカン美容院へ行って来た。
ここは南米人コミュニティの中にある店なので、日本人である俺は大変珍しいらしく、
いつもちやほやされる。というか、好奇の目でみられる。店員にも客にも。
今回はウケをとろうと思ってスペイン語でLos Bitle(The Beatles)と書いてあるTシャツをわざわざ着て行った。
しかし、誰からもつっこまれず、さびしい思いをした。もっとちやほやしろよ、この野郎。
俺を担当した新顔のお兄ちゃんはまったく英語が話せなかった。
店の女主人が通訳してくれたものの、お兄ちゃんはどうも不安そうなまま髪を切り出した。
結果、まったく予期せぬことに、俺の頭は角刈りになった。
ラブコメから一転、任侠っぽく仕上がった。
まあ、これはこれで男らしくていいんじゃないの、と思ってうちに帰ると、
同居人に笑われた。いつもならゲラゲラーと、そういう笑い方をしてくれるのだが、
今回は、なんていうの、こう、ニタニターっとした笑い方で、
「やっばあ」という心の声が聞えてきそうな、そんなかんじであった。
俺は平静を取り繕ったが、その実、たいへんなショックを受けていた。
ちかいうち俺に会う人は注意深く俺に接して欲しいと思う。
もし俺を傷つけたそのときは、背中の唐獅子牡丹が黙っちゃないぜ。
とめてくれるなおっかさん、って、そういうことだぜ。

さて、今日は書く。アレのつづきを絶対書く。
毎回書こうとは思ってるのだがどうも気が乗らなくて、
別のことを書いてるうちにきまって無駄話がすぎて長くなり、
次回にまわすという羽目になる。
でも今日の俺は違うぜ。書く。なにがなんでも書く。
しかし、最初にことわっておきますけどね、今日の俺はかなり期待薄。
そもそも「アレ」呼ばわりしてる時点であの話にまったく愛着もやる気もないことがわかるだろう。
正直、億劫である。くだらないと自分でも思っているし、とんでもない話を書き始めてしまったと思う。
でも俺は書く。逃げない。絶対書く。「でもやるんだよ!」の精神だ。
(懐かしいね、このフレーズ)

以下、アレの回想のつづき。

「おいおい、おまえらのせいで俺のアニエスのシャツが台無しだよ」
呆然と立ち尽くす二人。さらに俺は空手チョップでさっきまで腰掛けていたイームズの椅子を叩き割る。
小沢があわてて土下座する。そしてこう言う。
「へへえ、恐れ入谷の鬼子母神でございます」。
俺の怒りはおさまらない。
「迷惑なんだよお前ら。そもそも誰のおかげでここまできたと思ってるんだ!」
小山田も土下座する。そしてこう言う。
「ユージンさんのおかげです。あたり前田のクラッカーでございます」
騒ぎを聞きつけたスタッフたちが楽屋に押し寄せる。
「ユージンさん、どうしたました?」
「なんでもないよ。ちょっと、この二人に説教たれてたところだ。いつものことさ」
やれやれ、といったかんじでスタッフたちが小沢と小山田をあきれた顔でみている。
「お前らよお、今度俺を怒らせたらバンド解散だって前に言ったろ!」俺が叫ぶ。
小沢が謝る。「すんません、ユージンさん。それだけは勘弁してつかあさい」
小山田も謝る。「すんません、おれ、ユージンさんなしじゃやっていけないっす」
気がつけばスタッフ全員もまた土下座している。
「ユージンさん、俺たちからもお願いするっす。ユージンさんは日本音楽界の宝です」
ここまで言われて、バンド解散を強行するほど俺も鬼じゃない。
「そうかそうか。わかったよ。バンド解散は撤回する。でももう二度と俺を怒らせないと約束してくれ」
二人が泣きつく。
「ユージンさん、あんた、本当に寛大な人だ」
「ユージンさん、あんた、モーレツにビューティフルだ」
「うんうん。そうかそうか」俺、二人をきつく抱きしめる。
スタッフたちが拍手する。泣いてるやつもいる。
ここで俺、しんみりした空気を払拭したく、とっておきのギャグを放つ。
「そうかそうかの草加煎餅、てかっ。ガッハッハッハ」
スタッフ全員爆笑。しかし、小沢と小山田びいびい泣くだけで、まったく笑わず。
俺、気分を害する。ここで当時中学生の俺、中学男子特有の気まぐれが炸裂。
「わりい。やっぱやめた。今日でこのバンドおしまい」
「えー。そんなー」小沢と小山田が同時に嘆きの声をあげる。
「おうおう、文句あんのか、あんちゃんたちよお。二度と口のきけない体にしてやろうか」
指の関節をパキパキと鳴らす。号泣する二人。肩を落とすスタッフたち。
「そんなにバンド続けたきゃなあ、二人仲良く墓場でやりな!」
そういって、俺は硬く握り締めた拳をふりあげる。
「ひゃああああ。殺されるうううう」
そう叫びながら、小沢と小山田、一目散に楽屋から飛び出していく。
これにてバンド解散。
俺、父親に電話して車で迎えに来てもらう。
車中、楽屋での出来事を父親に告げる。
「お父さん、俺、今日でバンドやめたよ」
「そうか…じゃあこれからすこし暇になっちまうな…」父親の眼鏡がキラリと光る。
俺、そのまま父親に河合塾のグリーンコースに放り込まれる。
これで俺の音楽活動が完全に停止。
おわり。

で、以上の簡単な解散劇からどうして「渡辺満理奈のとりあい」なんて根も葉もない噂が浮上したかというと、なにせ、もう10何年も昔のことですから、当時はまだ活版印刷も発明されてない時代で、さらには、まだ庶民は文字の読み書きも満足にできないなんて世情でしたから、これらのやりとりが口頭伝承で庶民の間に伝わるうちに、俺が最後に二人に言い放った言葉「墓場でやりな!」がどういうわけか「わたなべまりな」に変わってしまい、間違った解釈でもって、妙な噂が広く世間に流布してしまったと、こういうわけだったんですね。
はい、これにて、おしまいでーす。どーもご精読ありがとうございましたー。
またねー。じゃーねー。

投稿者 hospital : 23:17

2005年05月12日

あの兄弟をみた

なんとなんとそこには…。
というわけで前回のつづきですが、ちょっとその前に。

iPod miniを買うなら何色?
という質問を以前から周囲の友人らにしていたわけだけど、驚いたことにみんな同じ答え。ゴールド。俺周辺のアンテナ高め、でも収入低めのトンガッタ連中はみーんなminiを買うならゴールドがいいと言う。
たしかにいい。あれは品のいいゴールド。サイズ的には子供のころもってたゴールドライタンシリーズを思い出す。ゴールドライタンっていうのは、ライターがロボットに変身するオモチャ。最高にナンセンス。でもカッコよかった。
だから俺はばりばりゴールドのminiを買うつもりでいた。俺の黄金色の人生のために。
しかしだ。もうiPod miniにゴールドは売っていないという事実。知らなかった。気がつきませんでした。たぶん不人気だったんだろう。俺のまわりじゃあんなに人気色だったのに。さすがだな、あいつらは。
で、現在あるのはピンク、ブルー、グリーン、シルバー。こんだけ。おかしいこれは。少なすぎる。イエローとかオレンジとかくされみかん色とかどうしてそういう俺好みのがないのか。もっとたくさん色を出しやがれ。きっと黒色なんかもカッコいいぞ。
特別に家紋をいれるサービスとかしてさ、印籠みたいにしたら老人にうけると思う。
もちろん、そんなダサいもの俺は欲しくない。

でまあ、ピンク、ブルー、グリーン、シルバーですよ。
さあ、この四つから何を選ぶのが良いか。順に考察していきたい。
まずピンク。ピンクは好きだがあのピンクはまずい。
あれは地方国立大学に通う女子大生が好むピンクだ。地味。ださい。薄幸そう。
次にブルー。これはねえ、ボーイッシュ気取りの女子中学生が好む色だ。
女は赤なんて誰が決めたのよ!ってなかんじだ。そんでもって、持ってるもの何でも青色じゃなきゃ気がすまないタイプ。
次にグリーン。これはいいですね。グリーンは目に優しい。涼しげ。竹林のイメージです。あとジャングルで敵にみつかりにくい。あと環境保護ってイメージ。俺は環境保護と自然食が大好きです。
最後にシルバー。これは、実にメタリック。実に金属!ってかんじがする。
これを好むのは、ロボットヒーローものが好きなやつ。もしくは、金属ゲージツ家の熊さんか金属ノイズでお馴染みノイバウテン。
ノイバウテンは絶対シルバーのiPod miniを愛用していると思う。演奏にもつかってる。床に叩きつけたりしてる。チェーンソーで切ったりしてる。
というわけで、いいですか、みなさん。以上のことをふまえて、iPod miniを買うならグリーンが正解です。あとは全部間違いです。間違った色を買った人は猛省してください。
ついでにいっておくと、ベン&ジェリーのアイスクリームはチェリー&ガルシアが正解です。コーラはチェリーコークが正解です。マルチャンラーメンはシュリンプ味が正解です。ハーシーズのチョコレートはクッキー&ホワイトチョコが定番となりつつあり、シリアルはオレオ味がいま一番ヒップとされています。
プリングルスの新製品のチリチーズ味はメキシコ料理の味がします。
以上アメリカからユージンがお伝えしました。
(俺は自然食も好きだけどそうじゃないものも大好きです。)

さ、「なんとなんとそこには…」のつづき。もういきなり書く。
なんとそこには、あの最強映画ブラザーズ、あの天才脚本ブラザーズ、あのヒゲモジャ天然パーマ眼鏡ブラザーズで仰せられるところの、みんな大好きコーエン兄弟の写真がプロジェクターに写されていたわけ。そんでもって、コーエン兄弟の講演(別にシャレじゃねえよ)が本日8時から開催されると書いてあったわけ。
時計をみたら7時40分。こりゃいそげってわけで、グリーンのiPod miniをすばやく購入。満員の観客席、その最後の列のすぐ後ろを陣取った。
立ち見客がどんどん増えていく。どいつもこいつもデカい。俺、いい場所とったと思う。
そんで、8時をすこし過ぎたあたりに現れた、コーエン兄弟。ジョエルとイーサン。
ジョエルさん革のライダースジャケット着てたね。かっこよかったね。イーサンさんはラフな無地の長袖シャツね。やさしそうな顔してたね。
内容は、ものすごくかいつまんでいうと、「アップルのFinal Cutって素敵!便利!」ってそういうお話でした。
客層は美術系学生風のひとたちが多かった。フレームの太い眼鏡にコンバースはいたタイプね。あとオッサン。自主映画やってますってかんじのオッサンがいっぱい。あと老人。暇だしタダだし来ましたってかんじ。
NYの無料イベントはどこにいっても老人だらけ。こないだ、ミュージカルのリハーサル公開をみにいったんだけど、無料だったから。そしたらもう老人ばーっかり。若者なんて俺と一緒にいった友人くらいしかいなかった
で、コーエン兄弟の話に戻すと、質問タイムなんかがあったわけだが、こういうとき俄然張り切るのがオッサン連中。質問の嵐。一度指名されたら、ずっとそのまま質問しつづける。そんでもってちょっとトンチンカン。
それをね、まああのお二人は苦笑しながら優しく答えてましたね。
あとおそらくインド人の青年がだね、インディペンデントフィルムフェスでNYに来てるんすけど、おらっちもファイナルカットつかって映画こさえたとです、もしよろしければそのDVDコピーを受け取っていただけやしませんでしょうかね、といったところ、もちろんさ!ってかんじであの兄弟は受け取ったね。でまあ当然のようにそれに便乗するものが二人いて、俺のもみてくれって、全部受け取ってましたね。優しいね。かっこいい。
ところで、こういう会場できまって一番前あたりに座って目を輝かせて、講演者の一言一言に、うん、うん、わかる、ってうなずいて、さして面白くないジョークに笑ったりする連中ってのがニューヨークでも日本でもどこでもいるもんですね。アッピールしすぎだっつうの。さもしい。ばかめ。畜生。ていうか、俺だってコーエン先生たちにアッピールしたんだよ。俺のキラキラした東洋の神秘的眼差しにインスパイアされたコーエン先生方がだな、おもしろい脚本を思いつくかもしれないじゃないか。すごい映画ができるかもしれないじゃないか。
たとえばだ、舞台はNYのとある大学、ある日、ひとりの日本人留学生のLとRの発音間違いをきっかけに(例:clapとcrap)、侮辱されたと勘違いした韓国人教授は怒りのあまり彼の頭を研究室にあったコピー機に叩きつけて殺してしまう。必死で証拠隠滅をはかる韓国人教授。そこへ現れた中国人女性の助手。今度は彼のFの音の聞き間違い(coffeeとcopy)をきっかけに殺人がばれると勘違い、中国人助手も殺してしまう。しかし、その後、この中国人助手にチャイニーズマフィアの兄がいると知った韓国人教授。もし、彼に殺人がばれたら自分も絶対殺されてしまう…。再び必死で証拠隠滅。殺人はばれずなんとか平和な日々が続く。そんなある日、突然消えた妹を探して中国人マフィアの男が韓国人教授のもとへやってくる。動揺をかくせない韓国人教授。何も知らない中国男。中国男がぶっきらぼうに自分の名をいう。彼の名はユーダイ。それをきいた瞬間、韓国人教授は恐怖のふちに叩き落されるのであった…(補足:ユーダイを英語でいうと、You die!)。とまあ、こんなかんじに歯車がどんどんずれていって主人公がどんどん追い込まれていって、めくるめくるフィルムノワールが展開されるってわけよ。(ちょっと面白いねこれ。今夜はこのつづきを考えながら眠りたいところだ)

しかしまあ、俺の前に座っていた中国人はすごかったね。コーエン先生たちが話してるっていうのにずっとパワーブック開いて転職サイトみてた。たぶんネットがやりたかっただけなんだろね。あそこはタダでネットできるから。でも失礼だろ。老人だって立ってみているのに、のうのうと座りやがってまったく。

というわけで、今回はコーエン兄弟をみたっていう自慢話でした。
ではまた。
(例のアレの回想のつづき、次回こそは書きます。)

yujing

投稿者 hospital : 15:47

2005年05月11日

iPod miniを買いに

ささやかながら昨年度の税の環付金が小切手で届いた。
その金でiPod miniを買った。
普通のiPodではなくminiにしたのは白色が嫌だったからだ。
公立中学の指定スニーカーじゃねえんだから、あんな軟弱にまっちろいもの、
ハードボイルドのこの俺が持ち歩けるかっつうんだ。
でもあとあとのことを考えれば、容量が豊富な普通のを買えばお得なのにー、
なんて貧乏くさいことを抜かしてるそこのお前。
いいか、容量なんてものはたいした問題じゃない。大切なのは美学だ。生き方だ。
あんなまっちろいiPodをいつまでも有難がって使っているようじゃ、
てめえの人生すらもまっちろで軟弱なもやし色、または小便くせえ便器色になっちまうぜ。
俺はなあ。俺はだなあ。短くてもいい。カラフルに生きたい。そう思ったんだ。文句あるか。
でもすぐ容量一杯になって後悔すんだぜ、とか思ってるそこのお前。馬鹿野郎。
容量が足りなくなったらもうひとつ新しいiPod miniを買うまでだ。
もしくはiPod shuffleを4,5本買ってもいいと思ってる。
shuffle自体もシャッフルして使うって寸法だ。どうだ名案だろ。まいったか。
でも本当のことをいうとな、予算が足りなかったんだこのやろう。なめんな。
貧乏なめんな。貧乏は怖いぞ。強いぞ。すごいぞ。マジで。ずっと前からそう思ってた。
かねがねそう思ってた。かねがね思ってた。貧乏だけに、カネガネー思ってた。
ああ、くるしい。無理して駄洒落いった。ごめん。

でまあ、miniを買うと決めたもんだから、
今日の授業中、頭の中はminiのことでいっぱいだったわけ。
ネットで買えば本体の裏側に好きな文字をいれてくれるとのことで、
どんな文字をいれようかって、そのことばかり考えていた。
せっかくなんだからさ、何か気がきいてたり頓知がきいてたりするような言葉いれたいじゃない。見た人がハッとしてグーってなるようなやつをいれたいじゃない。
でも英語じゃなきゃダメなのよね。するとうまいこといいのが思いつかない。
日本語だったらこう「覆水盆に返らず」とか「臥薪嘗胆」とか「酒はのんでものまれるな」とかね、こう素敵な言葉がいれられるじゃない。いや、素敵じゃないけど。まあリアルなかんじのやつが。

ところで、急に思い出したんだけど、こないだNBAみてたら腕にでっかく「勉族」って刺青がしてある選手がいたんだけど、あれはいったいなんなのか。どういう意味なのか。
あ、もうひとつ思い出した。以前、セントラルパークで腕に「誇らしさ」って刺青をしたカッコイイお兄さんがいた。まちがってますね。きっとPRIDEって意味でいれたかったんでしょうね。「らしさ」っていうひらがなの部分が最高にカッコ悪かったです。
あ、また思い出した。地下鉄で首の後ろに「獣」っていれた獣(けだもの、と読んで)みたいな女の人がいた。やばいですねあれは。まんまってかんじ。
最後にひとつ。ちょっと前に古い女友達の旦那ってのがNYに来たのでお茶をしたんです。
これがなかなかの好青年でして、あいつ、いいひとみつけたなあ、とか昔の男みたいなことを思いつつ、彼にNYに何をしにきたかきいたんです。そしたら、「刺青いれにきた」だって。
すでに腕にはものすごい精巧な虎の刺青がはいってました。
あ、闘えラーメンマンだ、猛虎百歩拳だ、と思ったけど、口にはしなかったです。アホだと思われるから。
それと、こんなすごい刺青、仕事先とかで大丈夫なのかしらと思ったら、仕事はしてないから問題なかったみたいです。
あいつ、すごいのと結婚したんだなあと思いました。
さいきん子供が生まれたそうで、帰ったら頑張って仕事を探すと言ってました。
まったく、ロックロールだよ、人生は。
閑話休題。

で、英語で文字をいれるとなるとね、辞書片手にいろいろ考えたんだけど、なんかしっくりこない。
どうもうそくさい。気取ってる。すかしてる。白々しい。
でまあ、iPodつったら音楽じゃない。
だから、好きな歌詞の一節とか、好きなバンド名とかそういうのいれたらいいんじゃないかと思ったりしました。
まあ、それって中学生が机に彫刻等で「BOWY」とかって彫るのと変わらないんだけど、いつまでもピーターパン、万年思春期、sweet sixteen until die、いつも心にDon't trust over 30の俺としては、それも逆にいいかなと思ったんです。
で、いろいろ考えたんだけど、俺、特に好きだっていうバンドがない。
音楽はわりとたくさん聴いてるほうだけど、特に夢中になってるバンドはない。
悲しいねこれは。キャバクラはよく行くけど特にお目当ての娘がいるわけじゃない、みたいなかんじですかね。知らんけど。
でまあ、最終的に思いついたのが、「U2」。いや、好きじゃないんだけど。
でもiPod miniに「U2」ってはいってたらどうよ。iPod miniのU2モデルって嘘つけるじゃない。自慢できる。U2好き騙して高値で買わせたりできる。こりゃいい。ナイスアイディア。
と、思ったんだけど、結局あれこれ考えてるうちにいますぐ欲しくなってしまって、ネットショッピングはやめて自分の足で買いに行きました。
わざわざNYのオシャレエリアSOHOのアップルストアに。学割がきくから。
ここは店のすぐそばにいつも南米人の指人形屋さんがいます。出店だしてる。
たぶん思うに、アップルストアでShuffleを買ったら、この指人形をカバーにしちゃえばすっごくオシャレですよ、っていう提案をしてるんでしょうね。素晴らしいです。俺は指人形まにあってますけど。像さんのやつもってます。南米土産にもらったんです。
いやあ、しかし、アップルストアは混んでた。子供だらけだった。うじゃうじゃいた。騒がしいのなんのって。どうもキッズの日だったみたいです。
キッズの日ってなんだよ、ってかんじですが、とにかくキッズとその親がマックで何かをする日だったんです。
でまあ、うるせえなジャリどもが、中途半端に伸びたヒゲで頬擦りしちゃうぞって思いながら一階を通過し、二階にあがったら、今度は大人がいっぱいいたわけです。
そこはちょっとしたコンサートホール状になってて、舞台にむかってたっくさん椅子が並んでるわけなんだけど、大人が満員状態で行儀よく座っている。何事かしらと思ったら、なんとなんとそこには…。
(いやらしくつづく…)

yujing

投稿者 hospital : 15:33

2005年05月08日

喫茶店にいきたいんだ

ジンをビールで割ったものをがぶがぶ飲みながら(美味しいですねこれ)
フィルムチャンネルでジャームッシュのコーヒーアンドシガレットをみた。
(こちらアメリカはもうテレビで放映しちゃってるのね)
映画館公開当時は友人から否定的な意見をきいていたのでみなかった。
でも面白いじゃないか。あいついったい何をみてたんだ。馬鹿め。殴るぞ。(どうも、酔ってます)
ひどく酔っ払っていたから、気がふれたようにゲラゲラ笑いながらみた。
家でひとりで映画を観ることの利点は、好きなときに好きな具合に笑ったりできるってことだ。
俺は好きだな、この映画。
だって、コーヒー大好き、煙草もまあ好き、与太話大好き、
それでもって、喫茶店文化旺盛な中部圏で生まれ育った俺としては、
最高にぐっと来ちゃうわけ。
(ところで、東京にいたとき、中坊時代から待ち合わせは喫茶店だったという話をすると、他の地方出身の人間からマセガキ呼ばわりされたんだけど、あれは不思議。当時、それは普通のことだと思っていた。名古屋出身の先輩も同じ事を言ってましたよ)

でまあ、映画をみているうちに喫茶店が恋しくなりましたね。
NYはたくさん素敵なカフェがあるけれども、どこも禁煙なんです。
あとコーヒーが美味しくない。漫画雑誌置いてないからつまんない。(アメコミを置きやがれ、馬鹿野郎)
ああ、東京に行きたいなあ。
東京の喫茶店でコーヒーを飲みたいなあ。
杉並あたりの住宅地にある小さな喫茶店でコーヒーを飲みたい。
暇をもてあました裕福な主婦が趣味感覚で営むそんな喫茶店でコーヒーを飲みたい。
本棚にはジャンプやマガジンではなく、スピリッツとかスペリオールとかモーニングとかが置いてあって欲しい。
女性自身とかSPAとかそういう表紙が派手なのじゃなく、週刊新潮と週刊文春とかが置いてあって欲しい。
間違っても「俺の空」全巻とか、「ビーバップ・ハイスクール」全巻とかあって欲しくはない。
メニューに「焼きうどん」とか「鉄板焼き定食」とかもあって欲しはくない。
静かに有線のジャズチャンネルが流れていて欲しい。
店に入ったらドアについた鐘がカランコロンと音をたててほしい。
それですぐさま店のママ(美人)がお絞りと水を持ってきて欲しい。
コップの中には氷がたくさんはいっていて、カラカラと気持ちよい音をたていてほしい。
メニューを渡される前に注文をしたい。俺はコーヒーを飲みたいだけなんだから。
注文するとき「コーヒー」なんていわない。「ホット」なんてオッサンみたいなこともいわない。
ここは「ブレンド」といいたい。礼儀正しく「ブレンドください」といいたい。
コーヒーはサイフォンで淹れて欲しい。ミルクは特別な容器に入っていて欲しい。
コーヒーカップの取っ手は右手側に向いていて欲しい。一方、スプーンは反対向きであって欲しい。
コーヒーがきたら、2、3口きちんと味わいたい。
それから、今週のスピリッツを読みながらマイルドセブンをぷかぷかやりたい。
鳴ったらすぐに気がつくようにと、携帯電話をテーブルの上に置いておくのだけれども、できれば鳴ってほしくない。それでも電話がかかってきたら、すぐに通話ボタンを押したい。要件がすんだらなるべく早く切りたい。喫茶店で長電話は好きじゃないから。
一通り漫画雑誌を読み終えたらポケットから文庫をだして読みたい。
文庫は本屋のカバーがかかってなきゃいけない。読んでる本のタイトルがまるわかりなんて、かっこ悪いもの。
ただし、新潮文庫の場合は、本屋のカバーも元々のカバーも取っ払っちゃって、
むき出しの状態であるならOK。あれはクール。
本を読むのに疲れたら、ぼおっと頬杖をつきながら、カップにすこしだけ残った冷えたコーヒーをすすりたい。
カウンターのむこうのママさんには、声をかけてもらいたくはない。
世間話なんかしたくない。若者になれなれしい大人は好きじゃない。
昼間からぷらぷらしていったいこの子は何なのかしら、と密かに思っていてほしい。
ぼおっと退屈をもてあそびたい。ぼんやりしたい。だらだらしたい。
ここらで常連客がはいってきてほしい。自営業風の中年男であってほしい。
ポロシャツを着てスラックスをはいて、サイドバッグを持ったそんな中年男が来てほしい。
「いらっしゃいませ。あら、こんにちは武山さん」なんてママさんの挨拶に、
「どもども、いやーあついねー。まいっちゃうよー」とかなんとか言いながら
ドスって音をたてて椅子に腰を下ろしていただきたい。
出された水をグビグビ飲んで、お絞りで顔や首筋を拭きながら
「こーしー」と最高にオッサンらしい一言を放ってほしい。
それでもって「ミヤちゃん今日きた?」とか常連風ふかせてほしい。
「宮本さん、さいきん来てませんよ」とママが答えるのを聞いて、
「あいつもアレがあるから忙しいんだろうなー」とか言って欲しい。
アレがいったい何なのかは俺にはわからない。
オッサンとママさんの世間話がひと段落したところで、
「来週の火曜日は午前だけの営業になりますので、よろしくお願いします」とママさんに告げられてほしい。
するとオッサンは「え、なになに、どうしたの?」とまったくデリカシーなくママさんのプライベートを詮索してほしい。
「たまたま、お芝居のチケットが手に入ったもので、それにいこうかと思って」ママさんにはちょっと恥ずかしそうにいってほしい。
芝居を見に行くから店を休むというところがまったく趣味の店めいてていいのだけれど、まあ客商売としてはまずいものね。
そんなことは意に介せず「お芝居って、誰の?」そうオッサンにはきいて欲しい。
オッサンが芝居に関してどれくらいの知識と関心があるのかわからないけれど、とにかく、きいて欲しい。
ここで、ママさんが、ハイレグジーザスとか阿佐ヶ谷スパイダースとか答えたらどうしよう、と俺をドキドキさせて欲しい。
「イッセー尾形さんのひとり芝居です。友達が大ファンで、チケット二枚あるから一緒に行こうっていうんです」
ほっと胸をなでおろしたい。イッセーさん、うちの母親もファンなんですと心の中でいいたい。
それを聞いたオッサンには
「えー、イッセー尾形はチケット買うの大変だっていうよ。そりゃプラチナチケットじゃない。いかなきゃ損だね」
とか言って欲しい。
ほう、オッサン、さすがにイッセー尾形くらいは知っていたかと見直したい。
そして、プラチナチケットという中途半端に普及したカタカナ言葉、
きっとオッサンの長い人生で今初めて使ってみた言葉であると勝手に推測し、
なんとなく心の中で拍手をしたい。
「いやあ、そりゃうらやましいなあ」さらにオッサンにはそう言ってもらいたい。
「プラチナチケットだよそりゃあ。うん。プラチナだ」オッサンらしく何度も同じことを言ってもらいたい。
それでもってさらに、「イッセー尾形っていったら、あれだね、つかこうへいの劇団にいた人だったよね」とか知った口きいていただきたい。
ママさんには「あら。へー。そうでしたの。知らなかったわ」とかいいながらも小首をかしげて欲しいし、俺も小首をかしげたい。
そんなこと、俺きいたことがない。きっと、オッサン、デタラメを言っている。
ここで、このオッサンはイッセー尾形と誰かを勘違いしていると気がつきたい。
そして、その誰かとは誰であるかについてすこし考えてみたい。
つかこうへい、ときて、頭に浮かぶ俳優は二人。風間杜夫か、平田満か。
どちらもイッセー尾形とは全然似てない。
おい、オッサン、あんた一体誰と勘違いをしてるんだ、と叫びたい気持ちをぐっとこらえたい。
(ところで、風間杜夫をみても「あ、銀ちゃんだ!」とはならず、平田満をみると「あ、ヤスだ!」とすぐ口走ってしまうのはなぜか。)
どうも釈然としないので、オッサンにはどんどん発言していただきたい。
「いや、早稲田のころね、僕も演劇やってて、彼の噂はよく聞いていたから。彼、東大だったけど」
意外な発言に俺はちょっぴりのけぞりたい。オッサン、早稲田か、演劇青年だったか・・・みえないなあ。
今一度オッサンの風貌をなめるようにみてみたい。
オッサン、腹でてる。二重あご。バーコードハゲ。耳毛たくさん。
それでもって、オッサン、イッセー尾形が東大って、そりゃおかしいぜ。イッセーさんは違うよ、苦労人なんだよあの人は、なんにもわかっちゃいねえ、と心の中でつぶやきたい。
そして、東大といえば…野田秀樹、とすぐ頭に浮かべたい。
でも、そりゃないよなあ。つかこうへいとか言ってるし。無茶苦茶だ。
いよいよ混乱してきたので、オッサンにはさらなるヒントを与えていただきたい。
「ムーミン舎とかいったっけ、彼の劇団」ぷぷぷぷぷ。ムーミンって。フィンランドのカバ妖怪か、と、心の中で突っ込みをいれたい。
ようやくオッサンがイッセー尾形と野田秀樹を勘違いしてることがわかった。
まったく、むかし演劇やってたとは、笑わせるぜ、オッサンよお。
あんたはエセだ。あんた元エセ演劇青年だ。イッセー尾形と野田秀樹を間違えるなんてそうとうなエセさだ。
あんた、エッセー尾形だ。(そう心の中で言い放った自分のあんまりなダジャレに心の中で悶絶したい。)
携帯画面で時間を確認したい。もう5時かあ、なんてひとりごちたい。
席を立ち、オッサンに向かって「それ、野田秀樹じゃないですか」と口を挟みたい気持ちを抑えてカウンターのママさんのところへ歩み寄りたい。
「お勘定おねがいします」「あ、はい」
前もって小銭で用意していた450円を払って店をあとにしたい。
「ごちそうさま」の一言も忘れたくない。
それから夕暮れの街を歩きたい。(フィッシュマンズでいうと)歌うように歩きたい。
途中、酒屋が中途半端にコンビニ化したような店でお惣菜とビールを買いたい。
うちに帰ってそれで一杯やりたい。首筋にうっすらかいた汗で初夏を感じたい。
そのうちに睡魔に優しくゆっくりとおそわれたい。ベッドに横たわりたい。糊のきいたシーツの匂いをかぎたい。
そして、(邦画のタイトルでいうと)夢みるように眠りたいのである。

はい。また無駄話がすぎてしまいましたね。
いやはや、まったく我ながら妄想たくましい。病気だねこれは。
(書き終わって寝ちゃっていま起きて上の文章見直して自分で自分に感心しました。)
しかし、おかしいな。本当は例の回想の続きを書きたかったのに。
畜生。残念。こんなはずじゃなかった。
でも今回はこれでおしまい。もう書けません。
というわけで、また次回に。
ではでは。

yujing

投稿者 hospital : 20:21

2005年05月06日

輝けるとき

こないだ、友人のピアノリサイタルに行ってきた。
リサイタルをやるときいて、
空き地とジャイアンしか頭に浮かばない育ちの悪い俺だけども、
友人の晴れ舞台ということで、
当日はよそ行きのジャケットを羽織って髪もきちんと整えて、
行ってきました、ミュージックホール。
やってたねー。弾いてた。猛烈に弾いてた。
いつも一緒にくだらねえ与太話ばかりしてるダチ公がさ、
みたことないマジな顔して綺麗なオベベ着てピアノ弾いてた。
髪の毛なんかばっちりオールバックでさ、しっかりお化粧もしちゃってるわけ。
輝いていた。あれは輝いていた。まぶしかったー。
レイバンの垂れ目サングラス越しにみてもあれはまぶしかった。

そういや、こないだは、
知り合いが参加するアートエキシビジョンなんかに行って来てさ、
芸術なんかてんで解さない無教養な俺だからよお、
難解な作品群をみても、
「広告の裏の落書き?まだ遠近法とかわかんない年頃?」とか
「夏休みの自由工作?お父さん手伝ってくんなかった?」としか思えなくて、
そんな俺の隣では紳士淑女が
「ははーん、なるほど」みたいな顔して作品をながめてて、
まったく情けなくなってしまった。
でもね、伝わってきたね。そのパッションが。
オープン初日ってことでね、その場に参加アーティストがたくさんいたわけだね、
パッションが渦巻いていたね。みんな輝いていたね。晴れ晴れしい顔をしていたね。
まいりました。

そういや、こないだは、
久しぶりに会った友人と軽くお酒を飲んだのだが、
二日ほど寝てないという友人は、テンションが異常にハイで、
語る語る。人生を。熱く。熱すぎて同席した二人の女性と口論までする。
女性二人、あきれて帰る。俺、黙々とタイ料理をつつく。
それから場所を変えて、二人きりで飲みなおした。
語る語る、さらに語る。
誰にもいうなと前置きしてから、今度は壮大なビジネス計画を語る。
どうもあきらかに、成功の見込みの低い計画な気がしたが、
はあそうですか、ってかんじで黙って聞く。
でもよお、彼、美しい目をしていたね。睡眠不足で赤かったけどね。
そんでもって、話の途中で隣の席の女性客と仲良くなってお別れのキッス(口に!)をされたり、親しくなったウェイトレスに電話番号渡したりするっていう豪傑さもあった。
輝いていたね。かけ値なしに。

そんなこんなで、
みんなそれぞれ輝けるときがあるというのに、
俺はいったいいつどのようにして輝けるのだろうと
思い悩んでいた今日この頃なのでした。

さて、回想のつづきといきたいのですが、
今回はお休みさせて頂きます。(忙しいんだよ俺は)
で、ちょっと関連性のある別の話を。

今日の夕方ごろにですね、
近所の電器屋に向かって歩いていたのね。
そしたら見たことある顔の男の人がいたわけ。
はて、誰だったかしら、どこで会ったのかしら、
と眺めていたけど思い出せない。
そのうち男は地下鉄の入り口に消えてしまった。
うーん、誰だったろうとしばし俺は考えた。
そして、はたと気がついた。
あれはもしかしたら、NY在住日本人ミュージシャンあの人だったかもしれない。
渋谷系の王子様といわれたあの人。元パーフリのあの人。かつて紅白にもでたあの人。あのころ一番輝いていたあの人だったかもしれない。
だって顔が、だいぶ肌が荒れてはいたけど、あの人の顔をしていたのですもの。
でも気にかかるのは、ジーンズの膝が破れていて髪の毛がぼさぼさだったこと。
あの人に限ってそんなだらしないことあるはずないじゃないですか。王子様ですよ。
だから、人違いだろうと決めて、そのまま電器屋に行き最近出たThey might be Giantsのベスト盤買って家に帰りました。(激安でした)
で、さっき同居人に、あの人に良く似た人をみかけたよ、でも格好がひどかったからきっと違うね、という話をしたところ、
同居人が、いや、それは本物かもしれない、というわけです。
なんでも同居人の友人も目撃したらしいのですが、
その人曰く、「ジーンズの膝が破れてて髪の毛がぼさぼさだった」
とのことなんですよ。一緒じゃん。俺がみたのと。
でも確信はもてません。確信はもてないから名前は出さない。
だけど、心の中では彼をみたものと決めて、
明日からみんなに自慢しようと思います。
おわり。

ハッハッハー。
これで明日から俺は人気者だな。
同年代のヤツラの羨望の的だな。
「みた」っていうか、「会って酒飲んだ」ぐらいは誇張するつもり。
アイツとかアノコとかウラヤマシーって黄色い声を俺にあげるのが目に浮かぶ。
まいったねこりゃ。ふふふ。すげえな、俺。すげえかっこいい。
ていうか、そのとき俺は、輝いてる気がするし、まぶしい存在になれる気がする。
神様ありがとう。俺、明日から強く生きていけそうです。
というわけで、マイフレンズ、今度会ったときは思いっきり自慢するから思いっきり羨ましがるように。よろしく。
ではまた。

yujing

投稿者 hospital : 13:00

2005年05月03日

胸キュン音楽

カナダ出身のバンドStarsの「Ageless Beauty」って曲は、
なんだか胸がキュンとする。なんだか懐かしい感じ。
PVもやっぱり胸がキュンとする。
一緒に観ていた人もやっぱり胸がキュンとするというし、
別の友人も曲を聴いて胸がキュンとしたというから、
これは普遍的な胸キュンにちがいないと思う。
胸がキュンとしたい人に是非聴いて頂きたい。
あとBloc Partyの「So Here We Are」。
PVがスカしすぎ。でもカッコイー。これまた胸キュンです。

で、そんな胸キュン音楽をBGMに街を歩いたら、
この俺の濁った目に映る景色もまた胸キュン色に変わるかも、
と思っていた矢先にCDウォークマン用のイヤホンが壊れた。
三回目だ。同じモノを毎回買って毎回同じ壊れ方をする。
なぜか。SONYだからか。噂のアレか。SONYタイマーか。
あんな小さいものにまでSONYタイマーとやらをつけているのか。
ものすごい技術力だ。さすがSONY。すごい。
その技術力に敬意と信頼を表して、
また同じモノを買わなくては、そう思った。

というわけで、近所の電器屋へ出かけた。
欲しいのは耳の裏側に眼鏡みたくひっかけるタイプのやつ。
俺は普通のイヤホンだとどういうわけか右側のがポロポロはずれてしまうのだ。
右耳の穴がちょっとあれなんだ。
そのためにいつも同じタイプのを買っているわけ。
で、問題は、同じタイプの色ちがいのもの全てを既に使用済みであるから、
次はどの色のイヤホンを選んでいいかわからないということだ。
しかしね、ありました。ニューカラーが。白。
いいですね。純白。胸キュンにはうってつけじゃないか。
でもよくみるとちょっと他のとは違う。値段も高め。
パッケージの文章を読むと軽量タイプだとか書いてある。
素晴らしい。軽量化ですよ。軽量化。
ミニ四駆世代にとってこんな素敵な響きを持つ言葉はないね。
ボディの軽量化。シャーシの軽量化。やったなあ。
俺のアバンテは軽さだけなら誰にも負けなかったぜ。

で、それを持ってレジに並んでいたら、俺、はたと気がついた。
白色のイヤホンってことは、これ、
思いっきりi-PODを意識した製品なわけじゃないですか。
どう考えてもそうじゃないですか。
「さあ・・・」とか言われてもそうじゃないですか。
俺、i-POD持ってないじゃないですか。
オレンジ色の派手なCDウォークマンしか持ってないじゃないですか。
これがまたリモコンがついてないもんだから操作が不便で
大抵の場合ジャケットのポケットに突っ込んだり、
直接手に持って歩いていたりするわけじゃないですか。
(NYのヒップでホップな連中はみんなこうなんだぜ)
「知らんよ、おまえのことなんか」とか言われても実際そうじゃないですか。
そうなんですよ。そうなんすよ。
すると、この白色のイヤホンを耳にはめて、
オレンジ色のCDウォークマンを操作するということになるわけじゃないですか。
地下鉄とか。カフェとか。そういう公衆の面前で。
それってダサい?
あいつ、i-POD持ってないくせに白色イヤホンでi-PODDER気取りだよ。
とか思われない?
絶対思われる。
だからー、仕方なくー、安いだけがとりえの変な銀色のヘッドフォン買いました。
変。後悔してます。i-PODがこころから欲しい。

さて、前回の回想の続きでR。
(嵐山光三郎でR。まったくばかばかCのでR)

どこまで書いたかな。
そう、俺はサローヤンの本を読んでいた。
二人が揉めごとを始めた。
そこからだ。

まず俺が読んでいた本について紹介したい。
サローヤンの「パパ・ユーアクレイジー」。
読んだ本の内容をかたっぱしから忘れていく俺だから、
やっぱりきちんと覚えてはいない。でも当時読んで気に入ったのは確か。
それから伊丹十三による翻訳がそうとうふるっていたってことも印象的であった。
それで先日、ああああ、もう一度読みてえええなあああと思っていたところ、
日系古本屋で日本語訳のものが1ドルで売られているのを発見してしまった。
まったくNYは何でもありやがる。しかも都合よく。さすが俺の街だ。
もちろん買う。復刊版ということで、装丁が昔と違っているがまあ問題はない。

さて、前述したようにこの本の面白いところはその翻訳にある。
もちろん、小説の内容も素敵だ。
で、えーと、訳者はあとがきでこう書いています。
翻訳するにあたり
「原文の人称代名詞を可能な限り省略しない」ということをルールにした、と。
ということはつまり、アイマイミーマインとかユーユアユーユアーズとか
そういう類のをものをいちいち翻訳しちゃってるわけです。
意味わかる?日本語だと必要じゃない部分まで訳してるのよこの人は。
それでいったいどういうことが起きるかというと、
本文中、たとえば、
「僕の父は僕の母に、彼女が僕と僕の父を彼女の車で送ることを断った」
という文章であるとか、
「あなたは僕が学校嫌ってないと僕に思わせることはできないよ」
なんて会話文が出てきてしまうわけです。
これって、なんとなく意味深じゃないですか。
それでもって奇妙なテンポがある。単純に面白い。
(まあ訳者の意図ってのは、別のところにあるわけなんですが)
でもよー、ときどき苛立つわけっすよ。
すらすら読めないもどかしさがあるわけっすよ。
だから当時若かった俺は楽屋で苛立ち気味に本を読み、
また騒がしい二人にも苛立っていた。
と、こう考えてください。

(ところで、清水義範の「永遠のジャック&ベティ」って短編も直訳調で面白い。
中学英語の教科書をパロディにしてるからね。)

さあ、回想の続きです。

「おまえら、うるっせえんだよ!ぶっ殺すぞ!」俺は叫んだ。
それから、鬼の形相で飲みかけのカフェオレがはいったままの
ウィニー・ザ・プーのマグカップを力いっぱい握り締めた。
マグカップはバリンと音を立てて割れ、さらに俺の拳の中で粉々になる。
カフェオレは飛び散り、俺のシャツを茶色く染める。
「おいおい、おまえらのせいで俺のアニエスのシャツがだいなしだよ」

(疲れと眠気と虚無を感じたため、次回につづく…)

yuing

投稿者 hospital : 08:23