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2005年05月06日

輝けるとき

こないだ、友人のピアノリサイタルに行ってきた。
リサイタルをやるときいて、
空き地とジャイアンしか頭に浮かばない育ちの悪い俺だけども、
友人の晴れ舞台ということで、
当日はよそ行きのジャケットを羽織って髪もきちんと整えて、
行ってきました、ミュージックホール。
やってたねー。弾いてた。猛烈に弾いてた。
いつも一緒にくだらねえ与太話ばかりしてるダチ公がさ、
みたことないマジな顔して綺麗なオベベ着てピアノ弾いてた。
髪の毛なんかばっちりオールバックでさ、しっかりお化粧もしちゃってるわけ。
輝いていた。あれは輝いていた。まぶしかったー。
レイバンの垂れ目サングラス越しにみてもあれはまぶしかった。

そういや、こないだは、
知り合いが参加するアートエキシビジョンなんかに行って来てさ、
芸術なんかてんで解さない無教養な俺だからよお、
難解な作品群をみても、
「広告の裏の落書き?まだ遠近法とかわかんない年頃?」とか
「夏休みの自由工作?お父さん手伝ってくんなかった?」としか思えなくて、
そんな俺の隣では紳士淑女が
「ははーん、なるほど」みたいな顔して作品をながめてて、
まったく情けなくなってしまった。
でもね、伝わってきたね。そのパッションが。
オープン初日ってことでね、その場に参加アーティストがたくさんいたわけだね、
パッションが渦巻いていたね。みんな輝いていたね。晴れ晴れしい顔をしていたね。
まいりました。

そういや、こないだは、
久しぶりに会った友人と軽くお酒を飲んだのだが、
二日ほど寝てないという友人は、テンションが異常にハイで、
語る語る。人生を。熱く。熱すぎて同席した二人の女性と口論までする。
女性二人、あきれて帰る。俺、黙々とタイ料理をつつく。
それから場所を変えて、二人きりで飲みなおした。
語る語る、さらに語る。
誰にもいうなと前置きしてから、今度は壮大なビジネス計画を語る。
どうもあきらかに、成功の見込みの低い計画な気がしたが、
はあそうですか、ってかんじで黙って聞く。
でもよお、彼、美しい目をしていたね。睡眠不足で赤かったけどね。
そんでもって、話の途中で隣の席の女性客と仲良くなってお別れのキッス(口に!)をされたり、親しくなったウェイトレスに電話番号渡したりするっていう豪傑さもあった。
輝いていたね。かけ値なしに。

そんなこんなで、
みんなそれぞれ輝けるときがあるというのに、
俺はいったいいつどのようにして輝けるのだろうと
思い悩んでいた今日この頃なのでした。

さて、回想のつづきといきたいのですが、
今回はお休みさせて頂きます。(忙しいんだよ俺は)
で、ちょっと関連性のある別の話を。

今日の夕方ごろにですね、
近所の電器屋に向かって歩いていたのね。
そしたら見たことある顔の男の人がいたわけ。
はて、誰だったかしら、どこで会ったのかしら、
と眺めていたけど思い出せない。
そのうち男は地下鉄の入り口に消えてしまった。
うーん、誰だったろうとしばし俺は考えた。
そして、はたと気がついた。
あれはもしかしたら、NY在住日本人ミュージシャンあの人だったかもしれない。
渋谷系の王子様といわれたあの人。元パーフリのあの人。かつて紅白にもでたあの人。あのころ一番輝いていたあの人だったかもしれない。
だって顔が、だいぶ肌が荒れてはいたけど、あの人の顔をしていたのですもの。
でも気にかかるのは、ジーンズの膝が破れていて髪の毛がぼさぼさだったこと。
あの人に限ってそんなだらしないことあるはずないじゃないですか。王子様ですよ。
だから、人違いだろうと決めて、そのまま電器屋に行き最近出たThey might be Giantsのベスト盤買って家に帰りました。(激安でした)
で、さっき同居人に、あの人に良く似た人をみかけたよ、でも格好がひどかったからきっと違うね、という話をしたところ、
同居人が、いや、それは本物かもしれない、というわけです。
なんでも同居人の友人も目撃したらしいのですが、
その人曰く、「ジーンズの膝が破れてて髪の毛がぼさぼさだった」
とのことなんですよ。一緒じゃん。俺がみたのと。
でも確信はもてません。確信はもてないから名前は出さない。
だけど、心の中では彼をみたものと決めて、
明日からみんなに自慢しようと思います。
おわり。

ハッハッハー。
これで明日から俺は人気者だな。
同年代のヤツラの羨望の的だな。
「みた」っていうか、「会って酒飲んだ」ぐらいは誇張するつもり。
アイツとかアノコとかウラヤマシーって黄色い声を俺にあげるのが目に浮かぶ。
まいったねこりゃ。ふふふ。すげえな、俺。すげえかっこいい。
ていうか、そのとき俺は、輝いてる気がするし、まぶしい存在になれる気がする。
神様ありがとう。俺、明日から強く生きていけそうです。
というわけで、マイフレンズ、今度会ったときは思いっきり自慢するから思いっきり羨ましがるように。よろしく。
ではまた。

yujing

投稿者 hospital : 2005年05月06日 13:00