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2005年05月12日
あの兄弟をみた
なんとなんとそこには…。
というわけで前回のつづきですが、ちょっとその前に。
iPod miniを買うなら何色?
という質問を以前から周囲の友人らにしていたわけだけど、驚いたことにみんな同じ答え。ゴールド。俺周辺のアンテナ高め、でも収入低めのトンガッタ連中はみーんなminiを買うならゴールドがいいと言う。
たしかにいい。あれは品のいいゴールド。サイズ的には子供のころもってたゴールドライタンシリーズを思い出す。ゴールドライタンっていうのは、ライターがロボットに変身するオモチャ。最高にナンセンス。でもカッコよかった。
だから俺はばりばりゴールドのminiを買うつもりでいた。俺の黄金色の人生のために。
しかしだ。もうiPod miniにゴールドは売っていないという事実。知らなかった。気がつきませんでした。たぶん不人気だったんだろう。俺のまわりじゃあんなに人気色だったのに。さすがだな、あいつらは。
で、現在あるのはピンク、ブルー、グリーン、シルバー。こんだけ。おかしいこれは。少なすぎる。イエローとかオレンジとかくされみかん色とかどうしてそういう俺好みのがないのか。もっとたくさん色を出しやがれ。きっと黒色なんかもカッコいいぞ。
特別に家紋をいれるサービスとかしてさ、印籠みたいにしたら老人にうけると思う。
もちろん、そんなダサいもの俺は欲しくない。
でまあ、ピンク、ブルー、グリーン、シルバーですよ。
さあ、この四つから何を選ぶのが良いか。順に考察していきたい。
まずピンク。ピンクは好きだがあのピンクはまずい。
あれは地方国立大学に通う女子大生が好むピンクだ。地味。ださい。薄幸そう。
次にブルー。これはねえ、ボーイッシュ気取りの女子中学生が好む色だ。
女は赤なんて誰が決めたのよ!ってなかんじだ。そんでもって、持ってるもの何でも青色じゃなきゃ気がすまないタイプ。
次にグリーン。これはいいですね。グリーンは目に優しい。涼しげ。竹林のイメージです。あとジャングルで敵にみつかりにくい。あと環境保護ってイメージ。俺は環境保護と自然食が大好きです。
最後にシルバー。これは、実にメタリック。実に金属!ってかんじがする。
これを好むのは、ロボットヒーローものが好きなやつ。もしくは、金属ゲージツ家の熊さんか金属ノイズでお馴染みノイバウテン。
ノイバウテンは絶対シルバーのiPod miniを愛用していると思う。演奏にもつかってる。床に叩きつけたりしてる。チェーンソーで切ったりしてる。
というわけで、いいですか、みなさん。以上のことをふまえて、iPod miniを買うならグリーンが正解です。あとは全部間違いです。間違った色を買った人は猛省してください。
ついでにいっておくと、ベン&ジェリーのアイスクリームはチェリー&ガルシアが正解です。コーラはチェリーコークが正解です。マルチャンラーメンはシュリンプ味が正解です。ハーシーズのチョコレートはクッキー&ホワイトチョコが定番となりつつあり、シリアルはオレオ味がいま一番ヒップとされています。
プリングルスの新製品のチリチーズ味はメキシコ料理の味がします。
以上アメリカからユージンがお伝えしました。
(俺は自然食も好きだけどそうじゃないものも大好きです。)
さ、「なんとなんとそこには…」のつづき。もういきなり書く。
なんとそこには、あの最強映画ブラザーズ、あの天才脚本ブラザーズ、あのヒゲモジャ天然パーマ眼鏡ブラザーズで仰せられるところの、みんな大好きコーエン兄弟の写真がプロジェクターに写されていたわけ。そんでもって、コーエン兄弟の講演(別にシャレじゃねえよ)が本日8時から開催されると書いてあったわけ。
時計をみたら7時40分。こりゃいそげってわけで、グリーンのiPod miniをすばやく購入。満員の観客席、その最後の列のすぐ後ろを陣取った。
立ち見客がどんどん増えていく。どいつもこいつもデカい。俺、いい場所とったと思う。
そんで、8時をすこし過ぎたあたりに現れた、コーエン兄弟。ジョエルとイーサン。
ジョエルさん革のライダースジャケット着てたね。かっこよかったね。イーサンさんはラフな無地の長袖シャツね。やさしそうな顔してたね。
内容は、ものすごくかいつまんでいうと、「アップルのFinal Cutって素敵!便利!」ってそういうお話でした。
客層は美術系学生風のひとたちが多かった。フレームの太い眼鏡にコンバースはいたタイプね。あとオッサン。自主映画やってますってかんじのオッサンがいっぱい。あと老人。暇だしタダだし来ましたってかんじ。
NYの無料イベントはどこにいっても老人だらけ。こないだ、ミュージカルのリハーサル公開をみにいったんだけど、無料だったから。そしたらもう老人ばーっかり。若者なんて俺と一緒にいった友人くらいしかいなかった
で、コーエン兄弟の話に戻すと、質問タイムなんかがあったわけだが、こういうとき俄然張り切るのがオッサン連中。質問の嵐。一度指名されたら、ずっとそのまま質問しつづける。そんでもってちょっとトンチンカン。
それをね、まああのお二人は苦笑しながら優しく答えてましたね。
あとおそらくインド人の青年がだね、インディペンデントフィルムフェスでNYに来てるんすけど、おらっちもファイナルカットつかって映画こさえたとです、もしよろしければそのDVDコピーを受け取っていただけやしませんでしょうかね、といったところ、もちろんさ!ってかんじであの兄弟は受け取ったね。でまあ当然のようにそれに便乗するものが二人いて、俺のもみてくれって、全部受け取ってましたね。優しいね。かっこいい。
ところで、こういう会場できまって一番前あたりに座って目を輝かせて、講演者の一言一言に、うん、うん、わかる、ってうなずいて、さして面白くないジョークに笑ったりする連中ってのがニューヨークでも日本でもどこでもいるもんですね。アッピールしすぎだっつうの。さもしい。ばかめ。畜生。ていうか、俺だってコーエン先生たちにアッピールしたんだよ。俺のキラキラした東洋の神秘的眼差しにインスパイアされたコーエン先生方がだな、おもしろい脚本を思いつくかもしれないじゃないか。すごい映画ができるかもしれないじゃないか。
たとえばだ、舞台はNYのとある大学、ある日、ひとりの日本人留学生のLとRの発音間違いをきっかけに(例:clapとcrap)、侮辱されたと勘違いした韓国人教授は怒りのあまり彼の頭を研究室にあったコピー機に叩きつけて殺してしまう。必死で証拠隠滅をはかる韓国人教授。そこへ現れた中国人女性の助手。今度は彼のFの音の聞き間違い(coffeeとcopy)をきっかけに殺人がばれると勘違い、中国人助手も殺してしまう。しかし、その後、この中国人助手にチャイニーズマフィアの兄がいると知った韓国人教授。もし、彼に殺人がばれたら自分も絶対殺されてしまう…。再び必死で証拠隠滅。殺人はばれずなんとか平和な日々が続く。そんなある日、突然消えた妹を探して中国人マフィアの男が韓国人教授のもとへやってくる。動揺をかくせない韓国人教授。何も知らない中国男。中国男がぶっきらぼうに自分の名をいう。彼の名はユーダイ。それをきいた瞬間、韓国人教授は恐怖のふちに叩き落されるのであった…(補足:ユーダイを英語でいうと、You die!)。とまあ、こんなかんじに歯車がどんどんずれていって主人公がどんどん追い込まれていって、めくるめくるフィルムノワールが展開されるってわけよ。(ちょっと面白いねこれ。今夜はこのつづきを考えながら眠りたいところだ)
しかしまあ、俺の前に座っていた中国人はすごかったね。コーエン先生たちが話してるっていうのにずっとパワーブック開いて転職サイトみてた。たぶんネットがやりたかっただけなんだろね。あそこはタダでネットできるから。でも失礼だろ。老人だって立ってみているのに、のうのうと座りやがってまったく。
というわけで、今回はコーエン兄弟をみたっていう自慢話でした。
ではまた。
(例のアレの回想のつづき、次回こそは書きます。)
yujing
投稿者 hospital : 2005年05月12日 15:47
