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2005年07月15日

深夜に夏のことについて考えたりする夏の深夜

暑いんだよ。
夏め。
調子にのんなよ。
暑いだけでちやほやされやがって。
ばっかじゃないの。
たかが季節のくせに生意気なんだよ。
暑けりゃみんなが喜ぶと思ってやがる。
馬鹿だね、馬鹿。夏は馬鹿。
超単純。超単細胞。

俺は断然他の季節を支持する。
特に冬には好感を抱く。
寒いんだよ、冬は。
寒くて日も短いんだよ。
雪とかふっちゃうんだよ。
みんなが嫌うんだよ。はやく春よこい、とかいっちゃって。
でもそういう憎まれ役をね、冬のやつは黙ってこなすわけだよ。
毎年毎年、やってのけるわけだよ。
なかなか出来ないよそういうことは。
見上げたやつだよ、冬は。

それに対して、夏!
おまえ、でしゃばりすぎ。
季節が四つあるわけじゃん。
そんで夏だけがなんか目立ちすぎてる感があるのよね。
んでもって、なんか無理に盛り上げようとしてない?
青春とか?恋とか?そういうやつ。
笑わせんなっつうの。余計なお世話だっつうんだよ。
関係ないやつにとっては不愉快なんだよ。
みんなが同じこと考えてると思ったら大間違いなんだよ。
おまえの陳腐な思想を無理に押し付けんじゃねえよ。

もうなんかさ、夏って、まんま暑苦しいやつってかんじ。
熱血タイプ。つきあいにくそー。

飲みに行くなら絶対冬を選ぶよ俺は。
そんで一緒に夏の悪口をいう。

俺「つーかさ、夏、やばくね」
冬「あれやばい。やばいあれ。すげえやばい」
俺「だって、あいつさ、結局暑いだけじゃん」
冬「あー。ね。結局ね。結局それだけなんだよね」
俺「でさ、朝っぱらから日差しすげえ強いじゃん。そういうのって、なんか、なあ?」
冬「ああ。わかる。わかるわ、それ。そういうのすげえわかる」
俺「とばしすぎってかんじ。超ひとりよがり。空気全然よめてない」
冬「いえたそれ。ユージン超いえたそれ」
俺「ああいうタイプが一番こわい。将来絶対体育教師。そんで生活指導も兼任すんの」
冬「あー。なんかわかるそれ。なんかわかるそれ」
俺「そんでもって、規則のためなら人も殺すってかんじで、生徒ばしばし殴る」
冬「はは。ユージンそれ言い過ぎ。それはない」
俺「んで、殴っといて、俺も心が痛いんだー、とか涙目でいうの」
冬「はは。ユージンなにそれ、いわれたのむかし?マジバナ?」
俺「いわれたよー、野村ってハゲに。消火ホース入れに教科書とか隠してたらさー」
冬「はは。ユージン、はは。それうける。すげえうける」
俺「あれ、おまえグラス空いてんじゃん。なんか注文する?」
冬「あ、いや、俺もういい。ていうか、そろそろ終電なくなるから帰るわ」
俺「えー。かえんなよー。もう一軒いこーぜー」
冬「わりい。俺あしたバイト早番だから」
俺「んーだよ。しらけるー。おまえほんと冷たい。冬だけにそうとう冷たい」
冬「はは。冬だけに?冷たい?はは。それ笑える」
俺「そんでもって、おまえ今帰ったらサムい。まじサムい。これも冬だけに」
冬「ははは。まじ?おれサムい?いま帰ったらサムい?冬だけに?ははは。まじ笑えるそれも」
俺「うん、おまえサムくて、そんでもって、夏はムサい。超ムサい」
冬「ははは。ユージンさえてる。はは。あいつムサい。ほんとムサい」
俺「なー、もう一軒行こうぜー。うち泊まって、そのままバイト行きゃいいじゃん」
冬「でも俺今日コンタクトだから」
俺「んーなもん、水につけときゃ大丈夫だよ。とまれよ、俺んち」
冬「わかったよ、ユージン。わかったよ。でももう俺金ないよ」
俺「よし、次の店俺がおごる。お前どこ行きたい」
冬「北の宿」
俺「あ。おまえそれうける」
冬「まじ?うけた?ユージンうけた?」
俺「うけた。すげえうけた。おまえ、さえてんなー」
冬「そんでさ、そんでさ、つづき聞いてよ、ユージン」
俺「うん」
冬「北の宿行ったらさ、店員が俺らのことお客さまって呼ぶじゃん」
俺「うん」
冬「したら、俺、なんていうと思う」
俺「わかんない」
冬「俺さ、こういんだよ。お客ウィンターって呼べえ!って」
俺「は?」
冬「店員が、お客サマーって俺を呼ぶじゃん。そんで俺、お客ウィンターだろっ!って、いうの」
俺「え?」
冬「だからあ、サマーってほら、夏のことじゃん。だから俺は、冬だから…」
俺「いや、わかってる」
冬「まじで?」
俺「うん」
冬「これうけない?」
俺「ごめん、あんま」
冬「うそ」
俺「ほんと。ていうか、むしろサムい」
冬「サムい?冬だけに?」
俺「いや、冬とか抜きで」
冬「まじ?」
俺「まじ」
冬「…」
俺「…」

(なにこれ)

とにかくだよ。
俺は全然夏なんかには期待してない。
全然浮き足立たない。
夏満喫!夏をエンジョイしなくっちゃ!
とかそういう浅ましい考え方はどうかと思うよ。
季節全部満遍なく満喫しやがれってはなしだ。
俺、超普通。超平常心。

すでに俺は豪勢な花火を二度みたけど、
ひとつはビルの屋上から360度の方向どっちを向いても花火って状況だったけど、
野外でライヴも鑑賞したけど、しかも無料だったけど、
ヨラテンゴとスティーブン・マルクマス(ex-Pavement)のライヴだったけど、
海沿いの街に遊びに行ったりしたけど、バーベキューはすでに三度もやったけど、
キャンプも誘われてるけど、湖で水上スキーとしゃれこもうぜ、なんてことも言われてるけど、
なんか自慢みたいになってしまったけど、マルクマスが誰かちゃんとわかって、
多くの人が羨ましがれるように、括弧までつけて説明しちゃってるけど、
とにかく、Summer?So What?ってかんじ。

でもね、ほんとはね、期限がせまる難解な宿題のせいで、俺はいま机にむかいっぱなしなんだ。
読まなきゃいけない資料がたくさん。書かなきゃいけないワードのドキュメントはほとんど真っ白。
パンツとタンクトップ姿で一日中家にいる。
こんなときに限って愉快そうな誘いの電話が沢山かかってくる。
畜生。暑い。脳みそが働かない。もう寝る。さらば。

yujing

投稿者 hospital : 2005年07月15日 17:05