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2005年09月09日
大雨に降られて
私の知らない間に、二人のホスピタラーが異国で楽しく過ごしていた。
正直言ってすごく寂しい。
三人の中で一番ニューヨークが似合うはずなのに。
今日はどういうわけか一人称が私になってしまう。
私は毎日バスに乗って通勤してるわけだけど、このバスがいつ乗ってもすごく混んでいる。
そして運よくイスに座れたとしても、中国の男達は座っている人の上に座る。
あまりにふてぶてしくて、本当に人に見えない時がある。
目は昆虫だ。
あんまりひどいことを書くと中国人に誤解される。
だけど、人の上に座ったり股間を擦り付けて虫の目をされると、
万年穏やかな私も頭の中は「殺す」の二文字でいっぱいになる。
女性の場合はもちろん上に座ろうが股間を擦り付けようがかまわない。
大いにやってくれと思う。
だけど、中年の労働階級のオバサンだとやはり私は「殺す」と思ってしまう。
ただ彼らの良い部分は、
良い部分は、
良い部分を書こうとしたけれど見当たらない。
さて。
近頃またCD熱と洋服熱が沸騰している。
どこへ行ったって好きなものを好きなのだ。
今日はCKの黒いズボンを買った。
建築家として黒いズボンをそろそろ履かなくてはいけないと思っていたのだ。
そもそも最近オレの服は全部CKだ。
中国人はCKを「カルバンクライン」とは呼ばない。
「シーケー」と呼ぶ。
とにかくおしゃれな服はCK以外にないので、選ぶ余地がなくCKを着ている。
だけど、良いブランドはやっぱり良いなぁと最近ほのぼのと思う。
ジェフバックリーの「グレイス」を買った。
こんなに素晴らしいアルバムだと思わなかった。
今までいくらアマゾンに勧められても買わなかったのだけど、
これも、中国ではジェフバックリーとマイケルジャクソンしか選ぶ余地がなかったから買った。
そしてすごく良かった。
泣きそうになった。
これって本当に人が作れるものなんだろうかと心から思った。
麻薬のせいなんだろうか。
人の想像力を超えているというか、
人が自分の想像をここまで形にして外に出すことができるものかと思った。
今日はキュアーの一番新しいアルバムを買った。
これもガンズがキュアーしか選ぶ余地がなかったから買った。
これもなかなか良かった。
あのへんちくりんな髪形をした太った男(ボーカル)の声はすごい。
ああ、音楽は才能だと最近つくづく思う。
人には色んな才能がある。
近頃散文を書いていない。
日本語がずいぶん下手になってきた気がする。
この日記にしても、なんだか書いていてぎこちない部分がある。
それでもいい。
良くないけどしょうがないのだ。
帰り道。
突然大雨が振り出した。
タクシーを捕まえて行き先を告げるとまったく反対方向に走り出した。
もうこういうことにも慣れた。
オレはベテランロックンローラーのように
「あんだどこへ行くつもりだ」と尋ねると
男は一瞬黙り、そのあとベチャクチャと早口で何か言った。
オレはベテランソムリエのように
「そうですか」と微笑んだ。
わかっているふりをすることにも慣れた。
とにかく家には着いた。
中国は何とかなる国なのかもしれないと近頃思う。
なんともならない事件もチラホラ起こる。
会社の近くで誘拐された二人の若い女の子は
顔と胸に「売女1号2号」と刺青で彫られて道路に投げ出された。
会社の近くの銀行で金を下ろした女は刺されて死んだ。
犯人はその女の夫に2万円渡されてその女を殺したのだ。
2万円で人を殺してしまうほど貧乏な人もいるし、
月給何百万ももらっている人もたくさんいる。
今日は私は一体何を書きたかったんだろう。
AC/DCのアルバムを買ったことも書きたかった。
アルバム名は「ハイウェイトゥーザヘル」
すごく良かった。
中国にはピンバックなんて売ってない。
ニューオーダーだって売ってない。
だけどボブディランとボブマーリーは売ってるのだ。
ニルヴァーナとパールジャムは売ってるのだ。
かゆい所に手が届くようなCDは売ってないし、CDじゃなくてもそんなものはない。
かゆい所などないようだ。
かゆいどころか腐って感覚がなくなっているのかもしれない。
そんなふうにも思わせる国だ。
うん。歯を磨いて今日はぐっすり寝よう。
uematsu
投稿者 hospital : 2005年09月09日 22:03
